close

2021.03.11

選手情報

フェデラー復活勝利!! 2時間24分、エバンズとの死闘に競り勝つ

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

約13ヵ月ぶりの試合
フェデラー苦しい試合をものにする

「The wait is over...(待つのは終わりだ)」。試合直前、ATPはYouTubeにそんなタイトルの動画を投稿した。“待つ”とは言わずもがな、ロジャー・フェデラー(スイス)である。今回と同様にケガからの復活した2017年シーズンのフェデラーの動画をつなぎ、“彼はカムバックの仕方を知っている”と文字を綴った。

ついにフェデラーが、コートに帰ってきた!
ATP250「カタール・エクソンモービル・オープン」本戦3日目、2020年全豪オープン以来の試合となった第2シード、フェデラー(世界ランク6位)はダニエル・エバンズ(イギリス/同28位)と対戦。7-6(8)、3-6、7-5で復帰戦に勝利。準々決勝進出を決めた。

【動画】フェデラー復帰戦マッチハイライト


対戦成績は3戦全勝。2016年ウィンブルドン、2019年全豪、USオープンで対戦し、いずれもストレートでエバンズに勝利しているフェデラー。しかし、約13ヵ月ぶりの試合というブランクのためか、インパクトミスが数多く見られたこと、エバンズが安定感あるプレーを見せたことで、難しい試合となった。

試合はフェデラーのサービスゲームからスタート。ファーストポイント、ファーストサーブをワイドに入れると、リターンをフォアハンドでダウン・ザ・ラインに。この返球をエバンズがネット。フェデラーがファーストポイントを奪取する。そして、いつもどおり、テンポよくサーブを打ち込んでいき、まずは第1ゲームをキープした。

戦いづらいであろうエバンズだが、慌てることなく、着実にキープしていく。フェデラーも高確率でポイントを奪ってキープが続く(第3ゲーム、第5ゲームをラブゲームでキープ)。先にチャンスを握ったのはエバンズだった。4オールで迎えたフェデラーのサービスゲームで、30-40とブレークチャンスを迎える。しかし、フェデラーは慌てずキープ。両者譲らず、そのままタイブレークへ。

互いにミニブレークを2つずつ奪うと、6-5でエバンズが先にセットポイントを迎えたが、ここでは決まらず。逆にフェデラーは9-8でセットポイントを迎えると、エバンズにミスが生まれて10-8。セットを先取する。

第2セット第1ゲーム、フェデラーはこの試合で初めてのブレークチャンスを握るが、ブレークならず。
すると、1-2で迎えたフェデラーのサービスゲーム、第1セットから何度となくあったインパクトミスが重なって、先にブレークを許してしまう。直後のリターンゲームで、ブレークバックのチャンスを得たが、あと1本が奪えず。その後もチャンスで痛いインパクトミスが出てしまって3-6。エバンズがセットを取り返す。

勝負の第3セットは、キープが続く展開。3オールで迎えた第7ゲーム、フェデラーは2本のブレークポイントを切り抜けてキープする。そのまま、キープが続くと、5-4で迎えた第10ゲーム、フェデラーはブレークチャンスを得て、マッチポイントを迎える。しかし、エバンズに凌がれてしまう。続く第11ゲームではフェデラーがキープする。
そしてフェデラーの6-5で迎えたエバンズのサービスゲーム、ここまで安定していたエバンズにミスが出てしまう。15-40とマッチポイントを迎えると、最後はバックハンドのダウン・ザ・ライン一閃。これがウィナーとなり、復帰戦を勝利で飾った。

次戦、準々決勝では、ニコロズ・バシラシビリ(ジョージア/同42位)と戦う。

【フェデラー復帰戦の数字】
■第1セット成績[7-6(8)]
[ファーストサーブ成功率]83%
[ファーストサーブポイント取得率]85%(29/34)
[セカンドサーブポイント取得率] 43%(3/7)
[対ファーストサーブリターンポイント取得率] 23%(6/26)
[対セカンドサーブリターンポイント取得率] 36%(5/14)

■第2セット成績[3-6]
[ファーストサーブ成功率]58%
[ファーストサーブポイント取得率]71%(10/14)
[セカンドサーブポイント取得率] 50%(5/10)
[対ファーストサーブリターンポイント取得率] 27%(7/26)
[対セカンドサーブリターンポイント取得率] 43%(6/14)

■第3セット成績[7-5]
[ファーストサーブ成功率]58%
[ファーストサーブポイント取得率]74%(17/23)
[セカンドサーブポイント取得率] 59%(10/17)
[対ファーストサーブリターンポイント取得率] 25%(7/28)
[対セカンドサーブリターンポイント取得率] 60%(9/15)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録