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2021.10.15

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ジャバー、アラブ人選手として初のトップ10を確定させる快挙「トップ10は始まり」[BNPパリバ・オープン]

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Photo by Getty Images

出身地を理由にスポンサーを断られることもあったジャバー、「人に頼らなかった今の自分を誇りに思っている」

10月14日、「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/WTA1000)女子シングルス準々決勝が行われ、第12シードのオンス・ジャバー(チュニジア/世界ランク14位)が、第18シードのアネット・コンタベイト(エストニア/同20位)を7-5、6-3で下し、準決勝に進出。来週発表されるランキングで、自己最高となるトップ10入りを確定させ、試合後には「トップ10は始まり。ここにいる資格があると証明したい」と語った。

【動画】ジャバー、アラブ人として初のトップ10入り確定! 準々決勝マッチハイライト

この日の試合、ジャバーは第1セットをコンタベイトに追い上げられながらも奪うと、第2セットでは2-3から4ゲームを連取しストレートで勝利。今シーズン最多の48勝目を挙げ、自身初となるWTA1000大会でベスト4入りを決めた。

6月のWTA250バーミンガム大会でアラブ人女性として初めてWTAタイトルを獲得したジャバーは、ウィンブルドンでもベスト8など、トップ10選手を5度破る活躍を見せてきた。10月18日に発表される世界ランクでは、アラブ人としては初めてのトップ10入りを確定させている。

記者会見でジャバーは、「夢がかなったわ。これは私がずっと望んでいたことで、世界で1番になりたいと思っていた。トップ10は始まり。良いプレーをしていたから、この場所にふさわしいと思う。けれど、自分がここにいる資格があると証明したい。まだまだ改善すべきことはたくさんあるわ」と、さらなる高みへ向けて戦っていくと語った。

また、ジャバーにとって近くで多くの大会があるヨーロッパやアメリカ、オーストラリアとは異なり、地理的な不利があったとし、「出身地を理由にスポンサーを断られたこともあるけど、これはフェアではなく、以前はその理由がわからなかった。でも、それを受け入れ、対処し人に頼らなかった今の自分を誇りに思っているわ」と、さまざまな障壁をクリアしてきたとコメント。

チュニジア人コーチのイサム・ジェラリ氏と、夫のカリム・カムーン氏でチームを構成していることについても、「正直、チームに関しては散々攻撃されてきて、私が歩み寄って(彼らに)声をかけてあげなければいけなかった。私たちが一生懸命仕事をし、何を犠牲にしているかも知らずに言われるのは本当に辛いこと。何をやっても人を満足させることができないのはわかっている。けれど、言わなければいけない。イサムはとても素晴らしいコーチよ。それを私で証明してくれたわ。彼が過去に誰と何をしていたかはどうでもいい。彼が私に何をしてくれるかが重要なの」と、自身をトップ10まで成長させてくれたコーチに感謝した。

準決勝でジャバーは、第21シードのパウラ・バドサ(スペイン/同27位)と対戦。バドサは、準々決勝で第10シードのアンゲリーク・ケルバー(ドイツ/同15位)を6-4、7-5のストレートで勝利している。

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