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2021.10.21

選手情報

世界31位カチャノフがダックワースに逆転勝利、「最大の目標はトップ10に戻ること」[VTBクレムリン・カップ]

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地元大会で初戦勝利を果たしたカチャノフ

現地10月20日、「VTBクレムリン・カップ」(ロシア・モスクワ/ATP250)男子シングルス1回戦が行われ、第3シードのカレン・カチャノフ(ロシア/世界ランク31位)はジェームス・ダックワース(オーストラリア/同52位)と対戦。3-6、6-3、6-1で逆転勝利し、準々決勝進出を果たした。

【動画】カチャノフ対ダックワースマッチハイライトをチェック


第1セット先にブレークを許してセットを落としたカチャノフは、第2セット第4ゲーム、ファーストサーブの確率が悪くなったダックに対して強打でポイントをリードし、15-40とブレークチャンスを握ると、ネットに出てきたダックワースにボレーを決めさせず。続くショットで相手を抜いてブレークに成功すると、6-3でセットを取り返す。これでリズムを作ると第3セットは、リターンが冴えて3度のブレークに成功。6-1で逆転勝利を果たした。最終的にダックワースのセカンドサーブでのポイント獲得率は34%と抑えている(ファーストサーブのポイント獲得率は73%)。

オンコートインタビューでカチャノフは、「プロ選手として、すべてが始まった地元の大会に戻れるのは素晴らしい気分だよ。この大会は、初めて試合に勝てた場所(正しくは2大会目のサンクトペテルブルグ大会でツアー初勝利)であり、初めてポイントを獲得できた場所でもある。それ以来、ホームで観客の応援を受けて、ホームのサポートを受けるのは特別な気分なんだ。もちろん、少し緊張もするけど、ホームでのプレーはいつも楽しいよ」と語るとファンから大歓声が巻き起こった。

その後の記者会見では「1年半凍結されていたランキングもやっと通常に戻った。ポイントばかりに固執しているつもりはないが、私の最大の目標はトップ10に戻ること」と発言。「どうすれば、戻れるかはわかっている。そのためにも、健康であること、モチベーションを高めることも目標としたい」と語っている。

USオープンを制したダニール・メドベデフ(ロシア/同2位)、今大会第1シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア/同6位)、そして全豪オープンベスト4のアスラン・カラツェフ(ロシア/同31位)など、ロシア勢は今まさにツアーを席巻中。キャリアハイ8位(2019年7月15日付)のカチャノフもその波に乗って、再びトップ10に返り咲けるか。さらなる活躍が楽しみである。

準々決勝では、過去0勝1敗のジョン・ミルマン(オーストラリア/同58位)と対戦する。

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