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2021.11.20

選手情報

ルードが見事な立ち直りで逆転勝利、準決勝進出を決める、「大事なポイントでは、かなり賢くプレーできた」[Nitto ATPファイナルズ]

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写真提供:ゲッティ イメージズ

第2セット中盤からルブレフのサーブを攻略したルード

現地11月19日、「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ)シングルスラウンドロビンのグリーングループ最終日、アンドレイ・ルブレフ(ロシア/世界ランク5位)とキャスパー・ルード(ノルウェー/同8位)が対戦。勝てば準決勝進出が決まるという試合は、ルードが2-6、7-5、7-6(5)と逆転勝ちでものにした。

【動画】ルブレフ対ルードマッチハイライトをチェック


試合はルードサーブのサーブからスタート。フォアハンドで相手を押し込む展開で、1ゲームずつキープすると第3ゲーム、ブレークのピンチを迎えたルードにボレー、バックハンドスライスでミスが出てサービスゲームを破られてしまう。このゲームから、明らかに強打ができなくなったルードは、第5ゲームもブレークされてしまう。その後はキープが続き、ルブレフが6-2でセットを先取する。

第2セットに入っても、本来のショットが打てないルードは、第3ゲームで先にブレークを許してしまう。ルブレフの好調ぶりを見ても、ストレートで終わりそうだと誰もが思ったはず。ところが、続く第4ゲーム、40-15出迎えたポイント、ルードはセカンドサーブをフォアハンドで思い切り強打してポイントに。ルブレフのファーストサーブの確率が落ちたところを強気に攻めていって、この試合で初めてブレークチャンスを迎える。ここで応援する拍手を受けたルードは、逆クロスにフォアリターンを強打。ルブレフの返球はアウトとなり、ブレークバックに成功する。
フォアハンドの強打を効果的に打っていけるようになったルードが、第12ゲームでブレークに成功し、7-5でセットを取り返した。

勝負の第3セット、互いに1ブレークずつ奪い合ってタイブレークに突入する。3-2で迎えたルブレフのサーブで、ルードがパッシングショットを決めて先にミニブレークに成功。しかし、ルブレフも3-5で迎えたルードのサービスで、ラリーがネットインとなってミニブレークを奪い返す。その次のポイント、ルードはセカンドサーブを叩いて良い体勢を作ると、ネットに出てボレーを決めてミニブレーク。6-5でマッチポイントを迎える、サービスポイントを決めて7-6(5)、ルードが逆転勝利を果たした。

スタッツを見ると、ルードは31本(ルブレフは22本)とアンフォーストエラーが増えたものの、ウィナーでは39本とルブレフより6本多い数字をマークしている。試合を通じてルブレフはファーストサーブを66%成功させて、84%のポイントを奪っているが、セカンドサーブでは42%のポイント率とルードに攻略されてしまった。

オンコート・インタビューで、ルードは「この速いコートで、ツアーの誰よりも強くボールを叩き、ファーストサーブがとても上手いルブレフとの対戦だった。僕らは皆、主導権を持ってプレーしたいと思っているが、ルブレフに対しては、常に走らされ、常に守備的にプレーさせられるので、簡単ではない。それでも大事なポイントでは、かなり賢くプレーできたと思う」と試合を振り返っている。

さらにノルウェー人として初のツアー最終戦出場を果たしただけでなく、準決勝進出も決めたことについて、「この瞬間を楽しんでいる。明日の試合もね。(メドベデフは)ルブレフとは違うタイプの選手で、過去2~3年では世界最高の選手の一人。過去の対戦では敗れているが、どんなプレーをするかは少しわかっている。楽しい挑戦になると思う」とコメントしている。

過去0勝2敗と分が悪いダニール・メドベデフ(ロシア/同1位)との準決勝は、現地20日14時(日本時間20日22時)から。 “楽しい挑戦”と語るルードは、USオープン王者に対してどんな試合を見せてくれるだろうか。



Nitto ATPファイナルズ
日程/2021年11月14日(日)〜21日(日)
開催地/イタリア・トリノ:パラ・アルピツアー
賞金総額/725万ドル(約8.3億円)
ポイント/ラウンドロビン1勝:200ポイント、準決勝勝利:400ポイント、決勝勝利:500ポイント、無敗優勝:1500ポイント
サーフェス/室内ハード(グリーンセット)
試合球/ダンロップATP

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