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2021.12.14

大会情報

全豪オープン、車いすテニスクアードの部の決勝をセンターコートで開催と発表

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タイリー氏(写真左)とアルコット

1月27日にクアードクラスの決勝をセンターコートで行うと発表

12月14日、主催するテニス・オーストラリアは全豪オープンの車いすテニスクアードの決勝を1月27日に、センターコートのロッド・レーバー・アリーナで行うと発表した。

【動画】USオープン優勝カップにビールを注いでゴールデンスラム祝うアルコット


トーナメントディレクターを務めるクレイグ・タイリー氏は、「全豪オープンの車いすテニスは見逃せないイベントです。それは我らがディラン・アルコット(オーストラリア)選手の素晴らしいパフォーマンスのおかげでもあります。2022年大会は、彼にとって現役最後の舞台。キャリアの最後を、最高の形で締めくくりたいと思っているはずです。彼が出場するクアードの部は、1月23日から開催される予定です。その初戦には多くの観客が集まることを期待しています」とコメントを発表している。

2015年の全豪オープンで初めてグランドスラムタイトルを手にしたアルコットは、7年連続で同大会を優勝し、単複合わせてグランドスラム通算23勝、3度のパラリンピック金メダルを獲得。今シーズンは、クアードで史上初の年間ゴールデンスラムを達成するなど、クアードにおける史上最高の選手として活躍した。その彼は、11月9日に来年の全豪オープンを最後に現役引退すると発表している。もちろん最後の大会でも優勝を狙うアルコットのために、テニス・オーストラリアは、最高の舞台を用意したというわけだ。

アルコットの功績は成績にとどまらず、USオープン優勝後に「僕の目的は、障害のある人たちがよりよい生活を送れるように、認識を変えること」と語ったように、自身の慈善団体や音楽フェスティバルを運営。オーストラリアの障害を持つ若者を支援する募金活動も行っている。また、車いすテニスのキャリアを送る前には、車いすバスケットボールでも活躍していたアルコット。オーストラリア代表の一人として2008年の北京五輪では金メダル、2012年のロンドン五輪では銀メダルを獲得し、2014年に車いすテニスに復帰している。

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