ダニエル太郎が集中力を最後までキープして勝利
1月20日、全豪オープン4日目、男子シングルス2回戦。ダニエル太郎(エイブル/男子世界ランク120位)は、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の元世界No.1、アンディ・マレー(イギリス/世界ランク113位)。6-4、6-4、6-4で勝利し、キャリア初のグランドスラム3回戦進出を決めた。
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2016年のデ杯ワールドグループ1回戦で対戦している両者。その時はマレーが6-1、6-3、6-1で勝利している。そのことにも触れてダニエルは、「マレーはファイター。とても尊敬しているし、世界2位の時にデ杯でやっている。ちゃんと準備してやりたい」と語り、試合に臨んでいる。
試合はマレーのサーブからスタート。好サーブを放つマレーがまずはキープするが、ダニエルはフォアハンド・ウィナーを決めて見せ場を作る。すると続くダニエルのサービスゲーム、サーブで押し込んでフォアハンド・ウィナー、サービスエースも決めてラブゲームでキープに成功する。
互角のラリーを展開するダニエル。第3ゲーム、デュースにするとマレーがダブルフォールトを犯してブレークチャンスを掴む。ここでマレーはギアを上げて凌ぐが、ダニエルも粘って簡単にゲームを奪わず、ロングゲームに。ダニエルが迎えた2度目のアドバンテージ、ロングラリーとなるとバックハンドをダウン・ザ・ラインに強打。マレーはこれを返せず。先にブレークに成功する。
ここからマレーはより速く攻撃なショットが多くなるが、ダニエルもそれを正面から受け止め、見応えあるラリーが多くなる。するとダニエルサーブの第6ゲーム、先にミスが出て30-40とピンチを迎える。1本凌いだダニエルだったが、2度は凌げず。ブレークバックを許して3オールに。
しかし、ダニエルの集中力は途切れない。続く第7ゲーム、粘りに粘って15-40とチャンスを作ると、マレーがダブルフォールト。またもブレークに成功。そのまま5-4でサービング・フォー・ザ・セットを迎えたダニエルは、40-0とするとサービスエース。6-4でセットを先取する。
第2セット第2ゲーム、ダニエルは決まればウィナーというダウン・ザ・ラインを2本わずかにミスし、ブレークポイントを迎える。しかし、ダニエルは4本凌ぎ、16ポイントの末にキープ。すると、続く第3ゲーム、ダニエルは3本のウィナーを決めてブレークに成功する。
すんなりキープし、リターンゲームでは粘る。ダニエルは理想的な展開でゲームを進めると、最後はラブゲームキープで6-4。2セット連取。ここまでダニエルは26本のウィナーをマークし、アンフォーストエラーは12本に抑えている(マレーはウィナー14本、アンフォーストエラー27本)。
第3セットは一進一退の攻防となる。
第2ゲーム、ダニエルはブレークのピンチでダブルフォールト。ブレークを許すが、直後のゲーム、今度はマレーにミスが続き、すぐにブレークバックに成功する。第4ゲームでもブレークのピンチを招いたダニエルだが、バックハンドのスーパーパスも決めてキープする。
そんなダニエルに呼応するように、マレーのショットも冴えていき、互いに簡単にキープをさせない。
そのままセット終盤を迎えると、マレーサーブの第9ゲーム、試合が動く。15オールから、絶妙なドロップショットを決めてポイントをリードすると、マレーのドロップショットに対応してポイント。そして30-40でマレーのショットがネットとなり、ブレークに成功。続く第10ゲームを見事キープして6-4。ダニエルがグランドスラム初の3回戦進出を決めた。
2018年のATPマスターズ1000インディアンウェルズ大会ではノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)に勝利しているダニエル。これでビッグ4から2勝目を挙げることとなった。
■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)〜30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」
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