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2022.08.17

選手情報

キリオス、世界37位を下し2回戦進出。シーズン後半戦の単複で19戦18勝と絶好調「練習と試合ですべてを出し切っている」[ウェスタン&サザン・オープン]

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Photo by Getty Images

キリオス「常にポイントをリードしアグレッシブに、できる限りポイントを短く」

現地8月16日、「ウェスタン&サザン・オープン」(アメリカ・シンシナティ/ATPマスターズ1000)シングルス1回戦が行われ、ウィンブルドン準優勝のニック・キリオス(オーストラリア/世界ランク28位)がアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(スペイン/同37位)を7-5、6-4で下し、2回戦に進出。シーズン後半戦に入り、単複で19戦18勝と好調を維持している。

【動画】ネット際の激しい攻防でキリオスとダビドビッチ・フォキナが互いに魅せる! &マッチハイライト

今大会に3年ぶりの出場で2017年大会準優勝者のキリオス。この日の試合では、先に攻撃を仕掛けてテンポ良くポイントを獲得。途中、フィジカル面に問題があるのか顔をしかめ足取りが重くなったが、サーブでピンチをしのぐと、セット終盤の第11ゲームでブレークし7-5で第1セットを先取する。

第2セットでも第1ゲームでリードを奪ったキリオスは、第4ゲームでブレークを許し、手元にあったボールをコート外へ打ち込んで警告を取られたが、直後の第5ゲームでライン際へ強烈なショットを放って、再びブレークに成功。このリードを守りきり6-4とストレートで勝利した。

キリオスは、「コート上では自信があるよ。ボールをうまくさばけているんだ。ちょうど旅のゴール地点にいるようなもので、もうすぐ終わる。USオープンの後には(オーストラリアへ)帰国するし、そのことが頭の片隅にある。ただ毎日、練習と試合ですべてを出し切っているよ。自分のタンクが残り少なくなってきているのは間違いないし、このまま続けていかなければならない。残り2大会だ」と、エネルギーが減りつつあるとしながらも、コート上で見せるプレーは問題ないとした。

ウィンブルドン準優勝後のシーズン後半戦では、シングルスで10勝1敗、ダブルスで8連勝と好調を維持しているキリオス。その理由について、ダビドビッチ・フォキナやダニール・メドベデフ(同1位)、アレックス・デミノー(オーストラリア/同20位)らの名前を挙げ、「こういったタイプの選手に対して、ラリーが続くと高い確率で勝てない」と分析する。

「常にポイントをリードしアグレッシブに、できる限りポイントを短くして、サーブ&ボレーやスライスを混ぜて対抗しなければならないんだ」と自身のプレースタイルを的確に判断し、実行することが勝利への近道だとした。

2回戦の相手は、第11シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/同13位)。サーブ、ストロークの面で一流のテクニックを持つ相手だとし、何より3月のATPマスターズ1000インディアンウェルズ大会でラファエル・ナダル(スペイン/同3位)を破って優勝したことで、「彼は決して自分を疑わない選手の一人。自分が世界最高の選手の一人だと信じていて、それが彼を危険な選手にさせる」と警戒。

「だから、ワクワクしているよ。初対戦だが、もし負けたら偉大な選手に負けたことになる。彼の実力を見るのが楽しみだ」と語った。

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