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2022.09.15

選手情報

日比野菜緒、元世界12位に快勝で今季2度目の8強! 一方で東レPPOに出場できず「泣きたいくらいの気分」

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日比野菜緒、今季2度目のツアー8強入り

現地9月14日、「チェンナイ・オープン」(インド・チェンナイ/WTA250)シングルス2回戦が行われ、予選から勝ち進んでいる日比野菜緒(ブラス/世界ランク185位)は、ワン・チャン(中国/同101位)を6-2、6-3で下し、ベスト8入りを果たした。

【画像】3年ぶりの母国開催となる「東レPPO」出場できないことを報告した日比野菜緒のSNS

7月下旬に行われたWTA250プラハ大会で元世界ランク2位のバルボラ・クレイチコワ(チェコ/同26位)を破ってベスト8入りを果たしていた日比野は、USオープンでは予選決勝で惜しくも本戦入りとはならなかった。

今大会は予選から出場しており、2戦をいずれもセットを落とさず勝利し本戦入り。1回戦ではヤナ・フェット(クロアチア/同255位)を6-0、6-4で下している。2回戦の相手は、元世界ランク12位のワン。USオープンの予選2回戦でも対戦しており、3-6、6-3、6-1で勝利している。

試合は、開始から日比野が流れをつかむ。安定感、そして角度のあるストロークでワンを崩して2度のブレークに成功し4ゲームを連取すると、ワンに1つ返されたものの、第8ゲームで3度目のブレークをして6-2でセットを奪う。

続く第2セットでも第2ゲームで先にブレークした日比野は、第5ゲームをラブゲームで落としたが、リターンゲームでは常にプレッシャーをかけ続けリズムに乗らせない。

4-3のセット終盤となった第8ゲームではバックハンドを狙われるも、粘り強く返球しミスを引き出して再びリードを奪うと、サービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームでは1ポイントも与えずサービスキープ。6-3で締めて、ストレート勝利で今季2度目のベスト8入りを決めた。

だが、試合後には自身のSNSで残念なお知らせを綴った日比野。「チェンナイでの試合に勝ち残っているため東レPPOの予選に間に合わなくなりました。日本テニス協会と大会ディレクターにこの状況を説明し、本戦WCのチャンスをいただけないかと相談をしましたが、最終的に協会が推薦したのは違う選手で、チャンスをいただけませんでした」と、3年ぶりに日本で行われる女子ツアーに出場できないことをファンに報告した。

「3年ぶりの東レPPOを心から楽しみにしていたので、正直泣きたいくらいの気分なのですが…今はチェンナイの大会でベストを尽くすだけです」と目の前の試合で結果を残していきたいと意気込んだ。

準々決勝で日比野は、アナスタシア・ガサノバ(同147位)とケイティ・スワン(イギリス/同174位)の勝者と対戦する。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma