2023.01.10

全豪オープン開催前にジョコビッチとキリオスの対戦が実現。チケットはわずか数分で完売

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全豪オープン前にトップ選手がエキジビションマッチで対戦

1月16日からスタートする全豪オープンは、過去9度制している世界ランク5位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と世界ランク22位のニック・キリオス(オーストラリア)などのチャリティーの練習試合「パーフェクト・プラクティス」が行われることを発表した。

【画像】キリオスとジョコビッチの練習試合開催を発表した全豪オープン公式SNS

主催者によると、同イベントは主審やボールキッズ、電子ラインコールを使用し、全豪オープンと同じ条件で開催。13日までにトップ選手たちによる練習試合が行われ、ジョコビッチとキリオスのほか、ラファエル・ナダル(スペイン／同2位)やアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ／同13位)、ドミニク・ティエム(オーストリア／同99位)などの試合が、全豪オープンのセンターコートであるロッド・レーバー・アリーナで行われる。

前週行われた全豪オープン前哨戦「アデレード国際1」(オーストラリア・アデレード／ATP250)で優勝したジョコビッチは、「僕たちは全豪オープンの前に試合や練習試合など、できる限り多くのポイントをこなしていく必要がある。それが実現すればうれしい」と、キリオスとの練習試合を楽しみにしており、最終日となる13日に試合が組まれた。同セッションのチケットは20ドルで10日正午に発売。わずか数分で完売したという。

新型コロナウイルス感染拡大によりツアーが中断していた2020年6月に、ジョコビッチが母国セルビアなどでエキジビションマッチを開催したことをキリオスが批判。犬猿の仲となっていた。

だが、昨年起きたジョコビッチのオーストラリアへの入国問題の時に、オーストラリア出身のキリオスは「テニスは彼を必要としている。彼がプレー出来れば、最高のことだ。全豪オープンが世界中の注目を集める」とジョコビッチを擁護。ウィンブルドン決勝で対戦した時も仲の良い姿を見せていた。

ジョコビッチは、2人の関係について「僕は長い間、彼のお気に入りの男ではなかったようだ。でも、彼は昨年、僕の味方をしてくれた数少ない一人で、そのことを尊敬し、感謝している。そういう時に誰が自分を支えてくれるのか、誰が自分の味方なのか、誰がメディアに流されているのかよくわかるんだ。僕が困難な状況に置かれている時でも、サポートしてくれたし彼を尊敬している」と、一気に距離が縮まったという。昨年7月のウィンブルドン決勝以来の対戦で2人はどのようなプレーを見せてくれるだろうか。

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写真＝田沼武男 Photos by Takeo Tanuma

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