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2023.08.24

選手情報

12歳以下男子単は金田歩積が全国初の栄冠、女子単は原口礼が全国選抜に続く2冠目を獲得[ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権]

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12歳以下男子単は金田歩積、女子単は原口礼が制覇


8月23日、「ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権2023」(東京都江東区・有明テニスの森公園テニスコート)の12歳以下男女シングルス決勝が行われた。

【画像】「ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権2023」12歳以下の単複組み合わせ

大会ディレクターに元世界ランク32位の奈良くるみを迎え、1999年以来24年ぶりに東京・有明に帰ってきた今大会。

12歳以下男子シングルス決勝は、第5シードの五島科依(T.K.C Jrアカデミー)と第9シードの金田歩積(アポロコーストテニスクラブ)が対戦。開始から4ゲームを連取し勢いに乗った金田が第1セットを6-4で奪うと、一進一退になった第2セットも7-6(6)で取り切って全国大会初出場にしてタイトルを手にした。

金田と五島は、今大会出場を懸けた関東ジュニア決勝でも対戦しており6-2、6-0で金田が快勝している。この時の優勝が「これで全国でも勝てるとわかった」と金田に自信をつけた。

この日は、第1セットを先取すると第2セットはブレークしてもなかなか波に乗れず。それでも「しっかり切り替えられた」と五島の伸びのあるショットに食らいつき、タイブレークでは5-6から3連続ポイントで試合を締めた。「(これまで何度も対戦し)勝ったり負けたりの相手だったので勝ち切れてうれしい。緊張もあって相手をペースに乗せてしまったけれど、最後は笑顔で自分のプレーをしようと思って結果を残せたのは良かった」と全国初タイトルを喜んだ。

12歳以下女子シングルス決勝は、第1シードの原口礼(QREATIV JUNIOR TENNIS ACADEMY)と第3シードの吉田青生(MAT前橋TA)のカードとなった。「緊張もあって最初は自分のいいプレーができなかった」と試合開始から0-3とリードを許した原口だが、そこから持ち味の攻撃的なテニスを展開。「欲しいポイントでビビッて(ラケットを)振れなくなってしまうので今日はずっと冷静な気持ちで戦った」と一気に12ゲームを連取し6-3、6-0で吉田を下し、今年5月の全国選抜ジュニアに続いて全国2冠を達成した。

全国選抜ジュニアを制した後は、関東ジュニアでベスト8、全国小学生では3回戦敗退と勝ち切れなかったが、今大会では「相手に攻められて引いてしまって自分のテニスができなかった。今回は自分の攻めるテニスを楽しんでやろうと思った」とアグレッシブなテニスを貫いた。

小学2年生の頃からコーチを務めるのは、プロとして国内外で戦ってきた一藤木貴大コーチ。完勝のスコアでも「紙一重でした」とホッと胸をなでおろした。原口について「彼女は自分の思い通りにプレーできてしまうタイプ。だからこそ、それができないときに弱い。それは自分も選手だったから理解できる。その時にどう勝ち切るか」と課題を示したうえで、「メンタルが崩れなければ攻撃的で、フォアハンドでラリーを支配できる。大事なところでもリスクを恐れないで攻撃するところは変えずにプレーしてほしい」とこのまま上の年代に上がっても生かしてほしいとした。

なお、22日に行われた男子ダブルスは第7シードの三木慶至/木暮勇斗(ともにワタナベテニスカレッジ)が、女子ダブルスは大村和花子(TOY'S Tennis Lab)/奥山 し渚(ITSベルズ)が制している。

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Photo by Tennis Classic