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2023.08.24

選手情報

土居美咲「高いレベルでのプレーが難しい」と6月に引退を決意。9月のラストマッチで「必死に戦う姿を見てほしい」と意気込む

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引退を発表した土居美咲(写真左)とサプライズで登場した奈良くるみ

土居美咲が腰の怪我で引退を決意


女子テニスで元世界ランク30位の土居美咲(ミキハウス)が8月24日、都内で記者会見を開き、今季限りで現役引退を決断した経緯や思い出の大会などを語った。

【画像】土居美咲、自身のSNSで引退を発表「最後のプレーを観に来て頂けると嬉しい」

32歳の土居は、19日に自身のSNSで引退を発表。その要因になった腰について、これまでも痛みが出ることはあったとした上で「去年ぐらいから頻繁に痛みがあり、今年に入ってそれがごまかせないような状態になってきた」と回復しなかったと言う。手術も視野に入れていたが完治が難しいことで、ケアやトレーニング、一番負担がかかっていたサーブのフォーム改善など試行錯誤したものの、「高いレベルでのプレーが難しい」と6月に今季限りで引退することを決めた。

6歳からテニスを始め、ジュニア年代別の日本代表として活躍し17歳でプロ転向した土居。「子供のころから目指していた場所ですし、セカンドウィークに残れたのは自分の中で思い出深い」と2016年のウィンブルドンベスト16を思い出の大会に挙げた。もちろんいい時ばかりではなく、キャリアハイの世界ランク30位を記録した1年9ヵ月後の2018年7月には328位まで下降。その時には「引退もよぎった」というが、「そこから踏ん張ってまたツアーで戦えるようになった。あきらめなかったことは競技人生を振り返っても誇らしい」と自身のキャリアに胸を張った。

記者会見では、これまで現役生活を支えたスポンサーやコーチ、トレーナー、両親への言葉を口にするとともに、この記者会見にサプライズで登場した昨年現役を引退した奈良くるみに「ジュニアの頃は私にとって目標にする存在で、プロになってからも切磋琢磨しながら、お互いに頑張っているからこそ自分も頑張ろうと思えた存在でした。本当にありがとう」と良きライバルであり、親友としての感謝の思いを目に涙を浮かべながら伝えた。

現役ラストは「今まで支えてくださった方たちや応援してくださった方たちの前、日本でぜひ最後を迎えたい」と、木下グループジャパンオープン(9月9日~17日/大阪・ITC靭テニスセンター)、そして東レ パン パシフィック・オープン(9月23日~10月1日/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園テニスコート)。「とにかく自分が今できるすべてをコートで出してプレーしようと思う。そして、今まで支えてくださった、応援してくださった方たちの前で必死に戦う姿を見てほしい」とした。


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Photo by Tennis Classic

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