2023.10.01

クデルメトワ、世界4位ペグラの良さを封じて2年半ぶりツアー2勝目「2度目の優勝も特別」[東レPPO]

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クデルメトワがペグラをストレートで下してツアー2勝目

10月1日、「東レパンパシフィックオープン」（東京・有明／WTA500）シングルス決勝が行われ、第8シードのベロニカ・クデルメトワ（世界ランク19位）が、第2シードのジェシカ・ペグラ（アメリカ／同4位）を7-5、6-1で下し、2021年4月のWTA500チャールスト以来となるツアー2勝目を挙げた。

【動画】クデルメトワ、世界4位ペグラを下し2年半ぶりのツアータイトル奪取マッチハイライト

26歳のクデルメトワは、今大会第8シードと出場し、1、2回戦をストレートで勝利。準々決勝では第1シードで世界ランク2位のイガ・シフィオンテク（ポーランド）を6-2、2-6、6-4で下すと、準決勝ではアナスタシア・パブリチェンコワ（同86位）との3時間25分に及ぶ激闘を制し、昨年4月以来のツアー決勝に進んでいた。

決勝では今年5月のWTA1000マドリードの準々決勝で対戦し、6-4、0-6、6-4で勝利しており、今回が2度目の対戦となった。

試合は、最初にリズムを掴んだのはクデルメトワ。強打で攻めるだけでなく、じっくりとラリーを組み立ててポイントを連取。0-40と最初のチャンスを作るとリターンエースを決めて先にブレークに成功する。

10ポイント連続でポイントを取れない難しい時間があったペグラだが、すぐさまクデルメトワのプレーに対応。正確なリターンと相手のショットの威力を利用したショットを見せて、第5ゲームですぐさまブレークバックする。

お互いに持ち味を生かした試合は、このままタイブレークにもつれるかと思われたが、5-6の第12ゲームでペグラが痛恨のダブルフォールトでブレークを許して、7-5でクデルメトワが第1セットを取った。

続く第2セットもクデルメトワは、勢いよりもペグラを左右に動かす正確なボールでラリーの主導権を握る。一方のペグラはテンポの速いラリーをさせてもらえない。

クデルメトワは第2ゲームでのリードを奪うと、第6ゲームでもペグラのサービスゲームを破って2ブレーク差に。最後のサービスゲームもきっちりキープして、2021年4月のWTA500チャールストン以来、約2年半ぶりのツアー優勝を果たした。

クデルメトワは、今年のグラスコート・シーズンで怪我をし大会の早い段階での敗戦が続いていた。だが、その中で迎えた今大会で躍動。「このタイトルを獲得できてとても幸せ。自分のベストが出せないことが続いていたから、今週はポジティブに良いテニスができて結果につながった。最初の優勝は特別だと言われるけど、2度目の今回も同じ気持ちよ」と喜びをあらわにした。

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写真＝田沼武男 Photos by Takeo Tanuma

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