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2024.01.09

選手情報

ディミトロフ、6年2ヵ月ぶりとなる9度目のツアー優勝に「この4、5ヵ月でやってきたことが報われた」[ブリスベン国際]

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Photo by Getty Images

元世界3位ディミトロフが2017年ツアー最終戦以来のタイトル


2024年のATPツアー開幕戦となった「ブリスベン国際」(オーストラリア・ブリスベン/ATP250)で、元世界ランク3位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/世界ランク13位)が6年2ヵ月ぶりにツアー優勝を果たし、「この4、5ヵ月でやってきたことが報われた」と喜んだ。

【動画】6年2ヵ月ぶりのタイトルを手にしたディミトロフのブリスベン大会ベストショット集

2017年にツアー最終戦を制して以来、タイトルに恵まれていなかった32歳のディミトロフが、2024年に幸先の良いスタートを切った。

第2シードとして出場していたディミトロフは、初戦でアンディ・マレー(イギリス/同44位)を逆転で下すと、ダニエル・アルトマイヤー(ドイツ/同57位)、リンキー・ヒジカタ(オーストラリア/同70位)、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア/同47位)をストレートで下して決勝に進出。

第1シードのホルガー・ルーネ(デンマーク/同8位)との決勝戦では、接戦の末に第1セットをタイブレークで奪って流れに乗ると、第2セットはピンチを迎えることなく1ブレークし、7-6(5)、6-4のストレートで6年2ヵ月ぶりとなるツアー通算9度目のタイトルを手にした。

試合後の記者会見では、「僕にとってはいろいろな感情がある。タイトルを獲得したことは大きな意味があり、この瞬間を味わうことは僕が追い求めていること。この4、5ヵ月、コート内外でやってきたことが報われた」と久しぶりの優勝を喜んだ。

「日々の練習、睡眠、食事、トレーニング、チームでの活動などに集中している。おかしなことだと聞こえるかもしれないが、いいプレーをしているのかなんて考えない。それよりもどうやってポイントを組み立てるか、試合中、大事な場面で何をするかが僕にとって楽しい部分なんだ」と勝ち負けにこだわらず、一つ一つの積み重ねが好調の要因になっているとした。

2017年にツアー最終戦を制して自己最高ランキング3位を記録して以降は、なかなか決勝という舞台に恵まれなかったディミトロフは、一時はATPポイントの兼ね合いで78位までランキングが落ちたこともあった。だが、安定した成績を残しており、昨季は10月のATPマスターズ1000パリで決勝に進んで調子を上げてシーズンを終えている。そして、今回の優勝で13位に上昇し、再びトップ10の背中が見えてきた。

「メルボルン(全豪オープン)まであと1週間。誰もがそこに出場する。そして戦い、ハッスルする。5セットマッチだ」と選手にとって試合形式も、モチベーションも異なるとしながらも、「僕に必要なのは今までやってきたことを続けること」と着実に前進していきたいとした。

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