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2024.01.10

デイリートピックス

ATPとWTAが午後11時以降の試合開始を制限。2025年には大会毎に変わる使用球も見直しへ

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Photo by Getty Images

ATPとWTA、深夜の試合終了にストップ。午後11時までに開始


男女テニスツアーを統括するATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)は9日、両ツアーにおける試合終了時刻の遅れをなくすため、今シーズンから原則として午後11時以降に試合を始めないとした。また、2025年以降には週ごとに使用されるボールについても見直すとしている。

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ATPとWTAは、ツアーの平均試合時間が増加した影響に伴い、終了時刻の遅い試合(ATP、WTAによると午前0時以降に終了する試合)が増加しており、それは選手とファンにとって悪影響であるとしている。

そのため2024年シーズンは、1コートにつき5試合まで(デイセッション3試合、ナイトセッション2試合)とし、ATP/WTAスーパーバイザーらが協議の上に承認しない限り、午後11時以降に試合を始めないとした。なお、午後10時半までにコートに入らない場合は、午後11時までに代替コートで移動するとし、ナイトセッションは置くとも午後7時半までに始めると発表した。

また、スケジューリングの変更のほか、2025年シーズンからは使用されるテニスボールの見直しも検討している。これまで使用されるボールは、大会が独自のサプライヤー、スポンサーによって決めることができたため、毎週のように使用ボールが異なることがあった。

ITF(国際テニス連盟)によって定められているテニスボールの規格では、重さが56~59.4グラム、直径が6.54~6.86センチとされており、どの程度バウンドするか反発の違いなどもある。これに加えて、大会開催地の標高や気温、湿度、サーフェスも加味すると、選手の肘や手首に与える影響もあるかもしれない。これらを踏まえ、ATPとWTAは大会の収益源に悪影響を与えないようにしながらも、選手にとってボールの一貫性を高めるため見直しを図るという

今回の発表についてATPのアンドレア・ガウデンツィ会長は、「試合スケジュールとテニスボールは、WTAとともに我々の優先課題。プレーヤーの健康とファンの体験が重要であり、現代のゲームの要求に応え、そして進化していくことが不可欠だ」とコメント。また、WTAのスティーブ・サイモン会長兼CEOも「我々はこれらの取り組みがツアー間で一致することが重要。アスリートが最高のパフォーマンスを発揮できるようにすることで、ファンの体験を向上できると考えている。アスリートからのフィードバックは我々のスポーツを近代化し続けることを可能にする素晴らしいものだった」と選手からの意見が反映されたものだとしている。

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