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2024.03.22

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錦織圭、復帰戦で「コーナーに打つはずが…」とショット感覚にズレ。「慣れるには時間がかかる」と実戦で取り戻す[マイアミ・オープン]

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Photo by Getty Images

錦織圭「コーナーに打つはずが…」とショットにズレ


現在開催中の男子ツアー「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ATPマスターズ1000)で錦織圭(ユニクロ/世界ランク351位)が約8ヵ月ぶりに復帰し、シングルス1回戦で世界ランク40位のセバスチャン・オフナー(オーストリア)に3-6、4-6で敗戦。試合後には「慣れるには時間がかかる」と実戦感覚を積んでいく必要があると語った。

【動画】錦織圭、復帰戦は白星で飾れず初戦敗退 マッチハイライト

昨年6月に股関節手術などの怪我から約1年8ヵ月ぶりにコートに戻ってきた錦織は、復帰戦のチャレンジャー大会で優勝を飾り、4大会目のツアー復帰戦でも8強入りを果たした。しかし、同大会で左膝を負傷し再び休養。今大会は8ヵ月ぶりの試合となった。

試合は、随所に錦織らしいバックハンドのダウン・ザ・ラインや意表を突くショットを放ったものの、オフナーの鋭いサーブ、強打を打開することができず。各セット1度ずつブレークされ3-6、4-6のストレートで敗れて復帰戦を白星で飾ることはできなかった。

試合後、錦織は「練習ではいいプレーができていた。リズムも良かったし、ボールの感触も良かった」とするが、それが試合になると異なったと振り返る。相手のオフナーのプレーが良かったと称えつつも、「ショットメイクするのが大変だった。ちょっとしたことがうまくいかない。コーナーに打つはずが、真ん中にボールが寄ってしまったり」と自身のイメージと実際のショットが違ったとした。

続けて、「今日も何度かブレークポイントを握ったけど、彼のほうがいいプレーをしていたからブレークできなかった。いつもはもっといいリターンを打っていたんだけど。今日は言い訳ばかりだ。でも、試合に出ていなかったからフィーリングが合わなかったんだと思う。慣れるには時間がかかる」と、これから実戦を重ねることでより繊細な感覚を取り戻していきたいと語った。

錦織は4月1日に開幕する「全米クレーコート選手権」(アメリカ・ヒューストン/ATP250)と2014、2015年と連覇した15日開幕の「バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル」(スペイン・バルセロナ/ATP500)に出場予定。好きなクレーコートでの戦いに「ヒューストン、バルセロナ、マドリードでいい試合をしたい」と意気込みつつ、「タフな戦いになることはわかっているけど、もし1回戦負けが続けば何大会かチャレンジャーを入れるかもしれない」とツアー下部大会の出場も視野に入れている。

とはいえ、以前のように連戦で戦うことはフィジカル面に大きな負担を強いることとなる。「僕にとっては体を維持するのが大変。スケジュール的にも賢くプレーする必要がある」と体と相談しながら出場する大会を決めていくとした。

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