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2024.04.13

選手情報

日比野菜緒が2勝を挙げて日本をファイナル進出に導く「自然と涙が出た」[BJK杯ファイナル予選]

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日比野菜緒、シングルス2勝に「120%の力出せた」


女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ BY ゲインブリッジ・ファイナル予選 日本対カザフスタン」(東京・有明コロシアム)の2日目となった4月13日、2勝0敗で迎えた日本は、日比野菜緒(ブラス/世界ランク79位)がユリア・プチンツェワ(同50位)を6-4、3-6、7-6(7)のフルセットで下し、3連勝でファイナル進出を決めた。

【画像】「日本対カザフスタン」2日目フォトギャラリー

11月にスペイン・セビリアで行われるファイナル進出をかけてカザフスタンと対戦した日本。12日に行われたシングルス2試合で日比野がアンナ・ダニリナ(同939位)を6-1、6-0で、大坂なおみ(フリー/同193位)がプチンツェワを6-2、7-6(5)で下して2勝を挙げてファイナル進出に王手。2日目ではシングルス第1試合で日比野が試合を決めた。

6年前の国別対抗戦、そして今年1月のツアー大会で敗れているプチンツェワとの対戦。日比野は、第1セットでは中盤から流れを掴んで6-4で奪ったものの、第2セットは「疲労があった」と0-4から追い上げたが3-6で失ってしまう。

流れがプチンツェワに傾く中、最終セットでは杉山監督から「彼女(プチンツェワ)はきっとレベルは落ちないから勝つためには菜緒もこのレベルをキープするしかないと言われた」と奮起。先にリードを許しても粘り強いプレーを見せて食らいついた。互いに1ブレークずつし試合も大詰め。会場のボルテージが上がり、「この中で自分が勝利を決められたらどんな気持ちになるんだろうと。5-4ぐらいからここで勝ちたいと思った」とタイブレークでは2-6から4本のマッチポイントを防いで勝利を収めた。

「日本代表として、ビリー・ジーン・キング・カップで優勝するというのが一つの夢。それに近づけたということ、このチームでファイナルに行けるんだと思ったら自然と涙が出た」とチームの1番手を担った日比野が涙を流して勝利を喜んだ。

普段のツアーとは異なる国別対抗戦。応援もさることながら日の丸を背負って戦うことの難しさがある。それでも今回、次の試合に大坂なおみ(フリー/同193位)が控えていることに加え、チームをサポートする奈良くるみ、杉山監督からは「100%のプレーはできなくてもいい、60%出せればいい」と伝えられ、プレッシャーも軽減。「自分のパーフェクトなプレーができなくてもベストを尽くそうと思えた」と、自己評価120%のプレーで日本をファイナル進出に導いた。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma