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2024.08.04

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ジェンがアジア選手初のシングルス金メダル獲得! 3時間超の激闘、女王撃破など勝負強さ光る[パリ五輪]

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写真左からドナ・ベキッチ、ジェン・チンウェン、イガ・シフィオンテク/Photo by Getty Images

世界7位ジェンが五輪初出場で金メダル獲得


現地8月3日、「パリ五輪」テニス競技の女子シングルス決勝が行われ、第6シードのジェン・チンウェン(中国/世界ランク7位)が、第13シードのドナ・ベキッチ(クロアチア/同21位)を6-2、6-3のストレートで下して、アジア選手として初めてシングルス金メダルを獲得した。

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今年の全豪オープンで準優勝という結果を残したジェンは、キャリアハイの7位を記録。ツアー通算3度のタイトルを獲得しており、WTA250パレルモを連覇して今大会を迎えた。

弾みをつけて臨んだ初めてのオリンピックは、初戦で元世界5位のサラ・エラーニ(イタリア/同91位)をダブルベーグルで下すと、2回戦でアランチャ・ラス(オランダ/同103位)に6-2、6-4と快勝。3回戦で第11シードのエマ・ナバーロ(アメリカ/同15位)、準々決勝でアンゲリーク・ケルバー(ドイツ/同212位)と3時間越えの激闘をものにして4強入りを果たした。

そして、最大の難関となった準決勝では、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/同1位)に攻撃を許さない鋭いストロークで女王を6-2、7-5で撃破。これまでの中国人選手としてシングルス最高成績だったリー・ナの2008年北京五輪4位入賞の記録を超えることとなった。

決勝の相手となった28歳のベキッチは、今年のウィンブルドンで4強入り。東京五輪に続いて2度目の出場となった今大会は、3回戦で世界2位のココ・ガウフ(アメリカ)を下して、クレーコートで初めてトップ10から勝利していた。両者は過去に2度対戦し、1勝1敗。クレーコートでは初めてである。

第1セット、ジェンがラリー戦でベキッチを押していき、試合の主導権を握る。ネット際でのプレーもそつなくこなすなどの器用さも見せ、計2度のブレークに成功し6-2で先取する。

続く第2セットでもリードしたジェンは、第3ゲームでブレークバックを許したものの、果敢に攻撃を仕掛けてくるベキッチから第8ゲームで再びリードを奪って、そのまま6-3。フォアハンドのウィナーが決まった歓喜の瞬間、ジェンはコートの真ん中で大の字に倒れ込んだ。

オリンピックのシングルスでアジア選手が金メダルを獲得したのは初めてのこと。これまでの最高成績は、1920年のアントワープ五輪で熊谷一弥が獲得した銀メダルだった。

また、今大会の混合ダブルスではジャン・ジジェン/ワン・シユが銀メダルを獲得。中国としては2つ目のメダルとなった。

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