close

2024.09.26

選手情報

西岡良仁、終盤でも冷静な分析で世界21位を撃破「タイトな試合を乗り越えたのは自分らしい」[木下グループジャパンOP]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

西岡良仁、ジャパンOPで5年ぶりに2回戦進出


9月26日、「木下グループジャパン・オープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)で西岡良仁(ミキハウス/世界ランク59位)が、3時間12分の激闘の末にフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/同21位)を7-6(5)、3-6、7-6(5)のフルセットで下して、5年ぶりに2回戦進出。試合後には、「タイトな試合を乗り越えた」と語った。

【動画】西岡良仁、3時間12分の激闘を制して2回戦進出 マッチハイライト

3時間12分の末に今大会で5年ぶりに白星を挙げた瞬間、倒れ込んだ西岡は右足を痙攣するほど死力を尽くした戦いだった。

相手は過去6度対戦し、4連敗中のオジェ・アリアシム。今季はクレーコート大会で2敗し、「僕への勝ちパターンを掴んでいるように思っている」と西岡も警戒。その中でも「いかに主導権を握らせないかというところが試合の勝ち負けになるかなと思っていた」として、相手の嫌がるプレーを続けた。

タイブレークの末に第1セットを奪い、第2セットは左前腕の痛みもあって落とした。だが、最終セットで再びギアを入れ直して、相手をしっかり分析。

「ストローク戦をやりたくないんだなっていうのが目に見えてわかった。彼としては、(リターンを返した後に)どう組み立てるかがわからなくなっていたのでは。だから長いラリーでポイントを取られるのは嫌だったと思う。無理やりにでもネットに詰めてきているというのはそういうこと」と1ポイントが重くのしかかる試合終盤でも冷静だった。

第11ゲームでは2本のマッチポイントを握られたものの、「ああいう場面でしっかり攻めれたのは良かった」と自ら攻撃を仕掛けてポイント。ピンチをしのいでタイブレークに持ち込むと、西岡のストロークに苦しめられてきたオジェ・アリアシムに勝負所でミスが出て、ジャパン・オープンで久しぶりの勝利を手にした。

「お互いにブレークされる可能性があるゲームを耐えてのタイブレークだった。日によってはもっと差が開く可能性はあったが、今日のようなタイトな試合を乗り越えたのは自分らしいなと思います」と振り返った。2回戦では第6シードのホルガー・ルーネ(デンマーク/同14位)と対戦する。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma

タグ