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2024.10.18

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18歳の齋藤咲良、2試合連続でトップ100を撃破し8強入り「強い気持ちで戦うと言い聞かせながら」[木下グループJO]

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齋藤咲良、2試合連続でトップ100撃破で8強入り

女子ツアー「木下グループジャパン・オープン」(大阪・モリタテニスセンターうつぼ/WTA250)シングルス2回戦が10月17日に行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の18歳、齋藤咲良(富士薬品/世界ランク179位)が、第5シードのエリナ・アヴァネシアン(アルメニア/同48位)を7-6(2)、6-4で下し、ツアー8強入りした。

【動画】齋藤咲良がWTAツアーデビュー戦で8強入り!マッチハイライト

ジュニア世界ランク2位だった齋藤は、今年5月にプロ転向すると、グランドスラム初挑戦となった全仏オープンでは予選決勝に進み、7月にはITF10万ドルでタイトルを獲得するなど、自己最高ランク156位を記録している。

ワイルドカードでツアー本戦初出場となった今大会は、1回戦で今年のウィンブルドンと全米オープンで3回戦に進んでいるジェシカ・ブザス・マイネロ(スペイン/同62位)を6-3、6-2で下してツアー初勝利。プロで戦うために改造してきたサーブ、そして糸を引くようなバックハンドを武器に、この日も今年の全仏オープンで4回戦に進んでいるトップ50に果敢に立ち向かった。

第1セットではアヴァネシアンに度々リードを許したものの、厳しいボールにも食らいつき、簡単にセットを失わない。タイブレークで1-2から6連続ポイントで第1セットを奪うと、第2セットでも先にブレークされる展開となったが、スコアでは離されずにすぐさまブレークバック。トップ50の振り回しに耐えながら、浮いた甘い球を逃さない積極性が目立った。第7ゲームで遂にリードを奪うと、その後もプレッシャーのかかるサービスゲームを守り抜いてツアー8強入りを決めた。

ジュニア時代にはガッツポーズを作らなかった齋藤。淡々とプレーを続ける一方で、ポイントを失った時のマイナスの感情ばかりが表に出ていた。だが、プロになることを意識しだしたのだろう、2年ほど前から変わった。左手の拳を握り締めて、コーチに向かって強い視線を送る。「声を出したいけど出せない。やっとガッツポーズができるようになった」と本人は笑って話すが大きな前進だ。

「気持ちで負けてしまわないように、強い気持ちで戦うと言い聞かせながらやっている。ガッツポーズは自然と自分のために出るようになった」と、その言葉通りの積極的なプレーがこの日も随所に垣間見えた。

2試合連続のトップ100撃破で「グランドスラムでベスト16にいっている選手に勝てたので、自分もグランドスラムで戦えるんじゃないかなと自信になった」と確かな手応えもある。

さらに、今大会開催地のモリタテニスセンターうつぼは、2022年に行われた「大阪市長杯世界スーパージュニア」では単複優勝を飾っている場所。「やりやすい。ホーム感があって、最初から落ち着いてプレーができた」と相性の良さも相まって勢いに乗る。

準々決勝では、予選を勝ち上がり2回戦では第3シードのエリーゼ・メルテンス(ベルギー/同28位)を下したキンバリー・ビレル(オーストラリア/同150位)と対戦する。

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Photo by Tennis Classic

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