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2025.09.25

選手情報

世界273位の島袋将 2年ぶりのツアー白星!世界22位マハツを破る金星「今は怖いものなし」[木下グループジャパンOP]

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島袋将 世界22位を撃破し2年ぶりのツアー勝利

9月25日、「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)シングルス1回戦が行われ、予選を勝ち抜いた島袋将(有沢製作所/世界ランク273位)が、第5シードのトマーシュ・マハツ(チェコ/同22位)を6-3,7-6(4)で下し、2年ぶりのツアー勝利を挙げて2回戦進出を果たした。

【動画】島袋将 世界22位を破る金星で2回戦進出!両手掲げて勝利を喜ぶ

28歳の島袋は、今季序盤は苦しい戦いが続いていたが、8月に中国・張家港で開催されたツアー下部のチャレンジャー大会で優勝。5大会連続での初戦敗退もあったが、元デビスカップ日本代表監督の岩渕聡氏からのアドバイスに加え、純粋にテニスのレベルアップに向き合ったことで腐ることなく前を向けた。

今大会は、ワイルドカードで予選に出場し、攻撃的な姿勢を崩さず、マリアノ・ナボーネ(アルゼンチン/同82位)とファン・マヌエル・セルンドロ(アルゼンチン/同72位)のトップ100を破って本戦出場の切符を獲得。

本戦に向けて、「ここからが勝負。ツアーの大舞台で1勝でも多く勝つことが今の自分には大切なこと。自分のテニスを信じて、全力でぶつかっていきたい」と語っていた。

2022年と2023年に本戦出場しいずれも初戦敗退だった島袋。予選を通して速いテンポの攻撃を見せており、この日もマハツに対して臆することなく攻め続ける。積極的なリターン、短いラリーでポイントを獲得。4-3の第8ゲームでは、「相手にとって脅威になるように、ミスをしても気にせず強く打つことを心がけた」と、好リターンでブレークポイントを握ると、プレッシャーがかかったマハツにダブルフォールトが出て、島袋がブレークに成功。そのまま6-4で第1セットを奪う。

この勢いに乗りたい島袋。第2セットは、今年3月にキャリアハイとなる20位になったマハツに先にブレークを許してしまう。それでも、「相手のいい時間帯も、すぐに自分の時間帯に変えられるほどいいプレーだった」と果敢に攻める姿勢は貫いて、すぐさまブレークバックと一歩も引かず。観客の声援を受けて波に乗ると、タイブレークも制してストレートで勝利。今大会の本戦で初勝利を挙げるとともに、2023年ATP250アスタナ以来となる2年ぶりのツアー勝利を挙げた。

会心の勝利に、「初めてジャパンオープン本戦で1回戦を突破できたことは、率直にうれしい気持ちでいっぱい。相手が20位台という今まで戦ったことすらないランキングの選手に対して、ストレートで勝ち切れたこともうれしい」と島袋。

「予選で2回勝って自信もありましたし、今は怖いものなしかなと」と語りつつ、本戦出場選手では島袋の世界ランク273位は最もランキングが低い。「実力ある選手ばかり。謙虚に頑張りたいと思います」と8強入りを狙う。

2回戦ではセバスチャン・コルダ(アメリカ/同74位)と対戦する

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma