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2025.09.27

選手情報

日本車いすテニス協会の新会長に川廷尚弘氏が就任。日本のレジェンド・齋田悟司氏と国枝慎吾氏がアドバイザーに

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日本車いすテニス協会 新会長に川廷尚弘氏、アドバイザーに齋田悟司氏、国枝慎吾氏


9月27日にスタートする車いすテニス大会「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム)を前に、日本車いすテニス協会(JWTA)は26日に会見を開き、日本テニス協会(JTA)副会長や国際テニス連盟(ITF)の理事を務める川廷尚弘氏が新たに会長に就くこと、日本の車いすテニス界を切り拓いてきた齋田悟司氏がアドバイザー、国枝慎吾氏が外部アドバイザーに就任したことを発表した。

JWTAの新会長に就任した川廷氏は、20歳の頃から国際レフェリーの最高資格「ゴールドバッジ」として、25年に渡って世界の大会の開催と運営に携わる。2009年からは当時「楽天ジャパンオープン」のトーナメントディレクターを務め、2023年に現トーナメントディレクターの甘露寺重房氏に引き継いだ。

現在はITF理事(2019年~)とJTA副会長(2020年~)を務め、国枝氏も「国際的なテニスの舞台でコネクションがある方」と信頼を置く。

車いすテニスに関わる人を増やす普及活動とともに、世界をけん引する上での強化、強固な組織基盤を作っていく述べ、強化の部分では2028年のロサンゼルス・パラリンピックでは男女単複4個の金メダル、そしてクアード(四肢まひ)、ニュージェネレーションの出場などを目標に掲げた。

また、アドバイザーには、パラリンピックに1996年アトランタから2016年リオデジャネイロまで6大会連続で出場し、アテネ・パラで国枝氏とのダブルスで金メダルを獲得した齋田氏が就任。

14歳から車いすテニスを始め、40年近く経った今でも選手としてプレーを続ける車いすテニス界のパイオニアは、「自分が始めた頃に比べたら車いすテニスも注目されるようになってきた」としながらも、「まだまだ全国に車いすテニスを知らない子供たちがいる」と述べ、普及活動に力を入れて「ジュニア、初心者をトップにしていく指導をしていきたい」とした。

通算50度のグランドスラム優勝や計4つの金メダルを獲得し、国民栄誉賞を受賞した国枝氏は、昨年1月から全米テニス協会(USTA)での指導など日本の枠組みにとどまらず、世界で車いすテニスの普及と発展に力を入れていきたいという意向のため、“外部”アドバイザーという立場に。

「ITFと意見交換を普段からしていて、JWTAにも情報共有したい。また、自分のキャリアを活かせるのであれば、コートに立つことも考えられる」と語った。

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写真:Tennis Classic