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2025.11.19

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錦織圭 約3か月ぶりの復帰戦は逆転勝ち!寒い中での試合に「怖さある」も来季へ実戦感覚を積む[横浜慶應チャレンジャー]

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錦織圭 19年8か月ぶりの国内チャレンジャー出場で初戦突破


男子下部ツアー「横浜慶應チャレンジャー」(神奈川・慶應義塾大学日吉キャンパス 蝮谷テニスコート/チャレンジャー75)シングルス1回戦が11月18日に行われ、第1シードの錦織圭(ユニクロ/世界ランク158位)は、予選勝者の市川泰誠(ノア・インドアステージ/同793位)を4-6,6-1,6-1で下して2回戦進出を果たした。

【動画】錦織圭 柔らかなタッチのドロップ&ロブショット

35歳の錦織は、8月の「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/ATPマスターズ1000)以来、約3か月ぶりの実戦となった。復帰の舞台として選んだのは、日本で今年最後の男子国際大会となる「横浜慶應チャレンジャー」。国内のチャレンジャー大会出場は2006年の「島津全日本室内テニス選手権」以来、実に19年8か月ぶりである。

11月中旬ということもあり、気温は15度前後。太陽が隠れると寒さも感じられる。錦織も「ここまで寒い中でやるのは初めてに近い」とし、「選手にとって(怪我を考えると)危ないは危ない。ちょっと怖さがある」とリスクがあるとする。それでも求めたのは、来季を見据えた試合での感覚だった。

前述の「シンシナティ・オープン」で腰の怪我が再発。疲労骨折のようなもので2~3か月の休養が必要になると思ったとし、「休まない限りは治らない。何かできるわけではなく、一番は時間が必要だった」とプレーできないもどかしさがあったと言う。練習を再開し、状態を上げていったが前々週の愛媛、前週の兵庫で開催されたチャレンジャー大会には間に合わず、「1試合でもできるなら来年のために」と今大会の出場を決断した。

「今も100点ではない」と怪我の不安を抱えながら迎えた初戦の相手は、10月の全日本テニス選手権で準優勝した市川。出だしは「久しぶりの日本の大会なので緊張はするだろうと思っていた」と硬さもあり、最初のサービスゲームを落としてしまう。単調なミスが多く、ストリングを足で踏んで緩ませる対策を取るなどボールの飛びも良くなかった。「正直、ちょっと加減しながらでもいけるかなと思って試合に入った。ほんとすいません」と話すように、油断と相手の好プレーも重なって第1セットを失う。

だが、「このままじゃ確実に負けるな」と頭によぎってから、元世界4位の修正は早かった。リターンのミスも減り、速いテンポで捉えたボールはコート深くに吸い込まれる。これには市川も堪らずミスが増え、錦織が圧倒。時折腰を気にしながらも、第2セット以降は計5度のブレークに成功し逆転勝利で2回戦に進んだ。

会見では、「この2週間ぐらい練習ではハイレベルな選手と戦えていましたし、ここまで経験を重ねてもやっぱり練習と試合は違うなと感じた。2セット(で終わらせるの)が良かったんですけど、どうしても3セットやりたいんだなって。そこは自分の辛いところですね」と述べた錦織。来季のイメージはないとしながら、「なるべく多くの試合に出れたらいい。全豪も予選からですけど、そういう大きな大会に」とまた一歩ずつ前進していきたいとした。

2回戦ではシン・サンヒ(韓国/同374位)と対戦する。




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写真:横浜慶應チャレンジャー by 三田興産/長浜功明

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