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2026.01.13

選手情報

元世界3位ミロシュ・ラオニッチが現役引退を発表。錦織圭と幾多の名勝負を繰り広げたビッグサーバーがコートを去る

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錦織圭との最後の対戦は2015年3月の国別対抗戦デビスカップ。この時は3時間5分の激闘の末に錦織が3-6,6-3,6-4,2-6,6-4で勝利している(Photo by Getty Images)

錦織圭の好敵手・ラオニッチが引退!怪我と戦い続けたキャリアに終止符


元世界ランク3位で35歳のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)が、現役引退を発表した。自身のSNSで長文のメッセージを公開し、「この時が来ることは分かっていたが、決して準備ができているとは感じない。それでも、これが今の自分にとっての区切りだ」と胸中を明かした。

【動画】錦織圭×ラオニッチの最後の戦いとなった2015年のデビスカップ マッチハイライト

8歳で偶然出会ったテニスを「人生の愛であり、執着だった」と表現するラオニッチは、圧倒的なサービスを武器にATPツアーを席巻した。キャリアハイは世界ランク3位、2016年ウィンブルドン準優勝など、ビッグサーバー時代を象徴する存在として確かな足跡を残した。一方でキャリアを通じて負傷に苦しみ、復帰と離脱を繰り返しながらも、そのたびにトップレベルへ戻ってくる強い意志を示してきた。

そんなラオニッチと同時代にツアーを戦ってきたのが錦織圭(ユニクロ)だ。両者の通算対戦成績は、錦織の5勝2敗。対戦数自体は決して多くないが、その多くがツアー決勝やグランドスラムといった大舞台で実現しており、日本のファンにとっては強烈な印象として記憶に残っている。

内容も数字以上に拮抗していた。ラオニッチの強烈なサービスと攻撃的な展開に対し、錦織がリターン力とラリー戦で応戦する構図は明確で、タイブレークやフルセットにもつれ込む試合も少なくなかった。特に重要な局面での対戦が多かったこともあり、「錦織に立ちはだかる難敵の一人」として、ラオニッチの存在を記憶しているファンは多い。

SNSのメッセージの中でラオニッチは、ファン、コーチ、ATPツアー、グランドスラム、そしてライバルたちへの感謝を繰り返し述べている。「20年以上にわたり、毎週のように最高の選手たちと競い合ったことで、最高の自分になることができ、人としても多くを学んだ」との言葉は、錦織を含む同世代のトッププレーヤーたちと切磋琢磨してきたキャリアそのものを象徴している。

また、家族やカナダへの感謝にも多くの言葉を割き、「テニスに出会えた幸運以上に、家族を持てた幸運の方が大きい」と記した。引退後については、「立ち止まるつもりはない。2011年にツアーでブレークした頃と同じ情熱とハングリーさで、次の挑戦に取り組む」と前向きな姿勢を示している。

今なお復活と挑戦を続ける錦織圭と、一区切りをつけたラオニッチ。同じ時代に世界のトップでしのぎを削った両者の対戦は、勝敗以上に濃密な記憶としてテニスファンの中に残り続ける。ラオニッチの引退は、一つの時代の終わりを静かに告げる出来事と言えるだろう。

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