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2026.01.16

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シナー、全豪3連覇が懸かる舞台へ!オフシーズンにサーブとネットプレーを強化[全豪オープン]

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Photo by Getty Images

シナー、「より完成された選手へ」サーブとネットプレーを強化。さらなる高みを目指す


1月18日に開幕する「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)を前に、男子シングルス第2シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク2位)が大会前の記者会見に出席した。2024年、2025年と大会を連覇しているシナーにとって、メルボルン・パークはキャリアを象徴する特別な舞台。3連覇が懸かる今大会へ向け、現状の仕上がりとオフシーズンでの取り組み、そして自身の内面の変化について率直に語った。

【画像】「全豪オープン」男女シングルス組み合わせ

「ここに戻ってこられて本当にうれしい。シーズンをこの場所でスタートできるのは、いつも特別な気持ちになる」と語るシナー。5セットマッチへの適応を意識しつつ、「何が起こるかは分からない。だからこそ、一日一日を大切にしたい」と、王者でありながらも慎重な姿勢を見せた。

今大会に向けては、公式戦を挟まずに調整を進めてきた。オフシーズンを長く確保することで、身体面と技術面の両立を図ってきたという。「トップレベルでは小さなディテールが勝敗を分ける。サーブやネットへの移行など、細かい部分を重点的に見直してきた」と説明。特に、ラリーから前に出る展開を増やすなど、プレーの幅を広げることに力を注いできた。

その“バリエーション”については、「特定の選手のためではない」と強調する。「誰か一人に勝つためではなく、どんな状況でも快適にプレーできる選手になることが目標」。高速化する現代テニスに対応するため、肉体面でもハードなトレーニングを積んできたとした。

チーム体制についても言及し、コーチとして経験豊富なダレン・ケーヒル氏の存在を高く評価。「選手としてだけでなく、人としての自分も理解してくれている。チーム全体を落ち着かせてくれる存在で、安心して戦える環境を作ってくれている」と信頼の厚さをにじませた。

一方で、昨年は精神的に厳しい時期も経験した。2024年3月、禁止薬物であるクロステボルが2度にわたって検出され、チームの管理体制に起因する問題として「部分的な責任」を認めたシナーは、2025年2月9日から5月4日までの約3か月間の出場停止処分を受け入れた。「当時は先が見えず、とても難しい状況だった」と振り返るが、「家族や信頼できる人たちに囲まれて過ごすことで乗り越えることができた。その経験が、自分を人として成長させてくれた」と語る。

現在は「結果はすべて“おまけ”」と捉え、以前よりもリラックスした心境でコートに立てているという。それでも勝利への執念が薄れたわけではない。「落ち着いているけれど、与えられたものはすべて出し切る」。もし今大会で優勝すれば、1968年のオープン化以降ではノバク・ジョコビッチ(セルビア)に続き、史上2人目となる全豪オープン3連覇を達成する。王者としての自覚と成熟を携え、シナーは再びメルボルンの舞台に立つ。

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