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2026.01.19

選手情報

ティアフォー、ルーツであるシエラレオネ国旗の「3色」を纏い快勝。母が見守る前で自身のアイデンティティを表現[全豪オープン]

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ティアフォー、緑・白・青の「シエラレオネ・カラー」が力に。サプライズで用意された特別なウェア


1月18日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)の男子シングルス1回戦でジェイソン・クブラー(オーストラリア/世界ランク194位)を7-6(3),6-3,6-2で下した第29シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同34位)。快勝した試合内容以上に注目を集めたのが、彼が着用していたウェアだった。

【動画】ティアフォー 「シエラレオネ・カラー」を力に初戦突破!1回戦ハイライト

そのウェアには、ティアフォーのルーツであるシエラレオネの国旗に使用されている「緑・白・青」の3色が配されていた。オフシーズンの撮影時にサプライズで用意されたというこの特別なカラーリングについて、「私にとってかけがえのないもの。特別な活力を与えてくれる」と会見で明かした。会場には彼の母親も駆けつけているようで、自身のアイデンティティを象徴する色を纏って戦う息子を喜んでいたという。

ティアフォーの両親は、シエラレオネ人で1990年代に起きた凄惨な内戦を逃れてアメリカに移住した経緯を持つ。「私はメリーランド生まれだが、根っこは完全にシエラレオネにある。アフリカ的な育てられ方をした」と語り、両親から教わった「手に入れたいものは自分の努力で勝ち取る」という規律と敬意を今も大切にしている。

自身の影響力についても自覚は強い。シエラレオネの子供たちが自身のプレーを見守っていることに触れ、「現地で『ティアフォー』という名前には実際に意味がある。大きな舞台で彼らを代表し、両親が愛した国に愛を示すことは非常に大きな意味がある」と、プロアスリートとしての社会的意義を噛み締めた。

会見でティアフォーは、試合に臨む心境として「感謝」という言葉を何度も用いた。今大会も実戦不足という不安要素を抱えながらのスタートだったが、会見では「プレーできることへの強い感謝」や「今この瞬間に集中できている心境」を語った。実際に試合では、第1セットのセットポイントを凌ぐ場面もあり、その後は安定した内容でストレート勝ちを収めている。

シエラレオネの誇りを「色」に込めて戦ったティアフォー。その挑戦は、遠くアフリカの地で夢を見る子供たちへの希望としても続いている。なお、2回戦ではフランシスコ・コメサナ(アルゼンチン/同68位)と対戦する。

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma