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2026.01.20

選手情報

40歳ワウリンカ、逆転で5年ぶり全豪白星。主催者推薦で見せた“最後の挑戦”[全豪オープン]

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ワイルドカードのワウリンカ、声援を力にジェレを撃破し2回戦へ


1月19日、シーズン最初のグランドスラム「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)の男子シングルス1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場しているスタン・ワウリンカ(スイス/世界ランク132位)がラスロ・ジェレ(セルビア/同92位)を5-7,6-3,6-4,7-6(4)で下し、2回戦進出を果たした。

【動画】観客を沸かせるワウリンカの豪打&1回戦ハイライト

40歳で迎えた今大会は、ワウリンカにとってツアー最終年。2014年大会覇者が、全豪オープンで白星を挙げるのは5年ぶりとなった。

満員となったキア・アリーナでは、ワウリンカに終始大きな声援が送られた。試合後、本人も「特にメルボルンでこれほどの声援を受けることは、常に特別なエネルギーになる。雰囲気は本当に格別だったよ。それが大きな助けになった」と語り、観客の後押しが大きな力になったことを認めている。

試合はジェレが先手を取り、第1セットを奪取。しかし第2セット以降、ワウリンカは徐々に安定感を取り戻す。サービスゲームでリズムを作りながら、粘り強いラリー戦でも応戦。第4セットは2-4とリードを許した場面からブレークバックに成功し、最後はタイブレークを制して勝負を決めた。

この日のワウリンカはサーブが冴え、ファーストサーブで86%、セカンドサーブでも64%のポイント獲得率を記録。ブレークポイントは18度握り、要所で3度をものにした。本人も「オフシーズンからサーブに重点的に取り組んできた。今日のような試合で助けになった」と手応えを口にしている。

また、試合中の心境については「ほぼずっと緊張していた」と率直に明かした。「緊張するのは、それだけテニスのことを大切に思い、結果を出したいと自分を追い込んでいる証拠。だからこそ、頭と規律を保つことが重要になる」。年齢を重ねた今だからこそ、冷静さと集中力のコントロールが鍵になっているという。

大会前の記者会見では、男女混合国別対抗戦「ユナイテッド・カップ」で3時間を超える試合を連戦したことが「大きな自信につながった」と語っていたワウリンカ。実際、この日は4セットを戦い抜き、「先のことは考えず、その瞬間にできる最善を尽くす」という姿勢を体現する内容となった。

「10年前と同じ感覚を求めてはいない。今の自分が何ができるかを理解し、その中で限界を押し広げたい」。そう語る元世界ランキング3位は、衰えを受け入れながらも、なお戦い続ける。2015年全仏オープン、2016年全米オープン覇者でもあるワウリンカは、これが全豪オープン通算20度目の出場、グランドスラム全体では75度目の舞台。次戦では、第17シードのイジー・レヘチカ(チェコ/同19位)をストレートで撃破したフランスの若手、アルトゥール・ジェア(同198位)と対戦する。

“最後の一年”を公言するベテランが、再びメルボルンで輝きを放っている。1試合ずつ、自らの現在地を証明する戦いは続く。

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma