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2026.01.28

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アルカラス、完成度を引き上げ全豪初の4強へ「忍耐が今のレベルを連れてきてくれた」[全豪オープン]

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Photo by Getty Images

忍耐が導いた全豪初の準決勝、アルカラスが示した王者の完成度


1月27日に行われた「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)男子シングルス準々決勝で、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク1位)が第6シードのアレックス・デミノー(オーストラリア/同6位)を7-5,6-2,6-1 で下し、同大会で自身初となる準決勝進出を果たした 。アルカラスは内容面でも「今大会で最高の試合ができた」と手応えを語り、完成度の高さを示した 。

【動画】アルカラスのラケットを使ったトリックを披露&準々決勝ハイライト

試合後、アルカラスは今大会を通じたパフォーマンスについて、「1回戦から毎試合レベルが上がっていると感じている。今日は特に快適にプレーできて、すごく良いテニスができた」と振り返り、準々決勝の内容が現時点でのベストに近かったことを認めている。

オフシーズンから取り組んできたテーマについても、「試合の中で集中力の波をなくすことが大きな目標だった。練習でも2時間、2時間半、ポイントごとに同じ集中力でやり続けることを意識してきた」と明かし、その積み重ねが今大会で形になっていることに手応えを示した。

この試合、デミノーはキャリアハイの6位で迎え、より攻撃的なスタイルで世界トップとの差を埋めようと挑んできた。第1セットでは0-3、3-5のビハインドから前に出る姿勢を強め、主導権を握り返す場面もあったが、その抵抗は長くは続かなかった。アルカラス自身も「彼は常にプレッシャーをかけてくる選手で、スピードが速く、時間を与えてくれない」と警戒しつつ、「3-0から4-3、4-4のあたりでは、すべてを急ぎすぎてしまったから、一度メンタル的に落ち着く時間を取った」と試合の分岐点を冷静に分析している。

そこから先は、アルカラスの独壇場だった。ラリーの主導権を完全に握り、ベースラインからの強打で相手を押し込み続けると、第2セット以降は一気にギアを引き上げた。2時間15分での快勝により、デミノーとの通算対戦成績は6戦全勝。これまでデミノーが奪ったセットはわずか2つという数字が、両者の現時点での差を物語っている。

忍耐をキーワードにした戦い方は、今大会を象徴するテーマでもある。アルカラスは「自分はすぐに最高のレベルを求めてしまうタイプだけど、それは不可能だとチームから言われてきた」と語り、「リズムは必ず戻ってくるから、我慢して続けろと言われてきた。その言葉を信じてきた結果が、今のレベルにつながっている」と、チームとの信頼関係を強調した。

全豪では2024年、2025年と2年連続で準々決勝敗退を喫してきたが、今大会でついにその壁を突破。大会通算成績も16勝4敗と安定感を増している。準決勝で待つのは、一昨年の全豪準々決勝で敗れたアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)だ。

「大会前に1セットだけ練習したけど、すごくレベルが高かった。彼は今大会、サーブも安定しているし、ベースラインでも攻撃的」と警戒しつつ、「もし彼が僕に勝ちたいなら、相当汗をかく必要がある」と自信ものぞかせた。

全米オープン優勝時との比較を問われると、「あのときのレベルは自分にとって特別だったけど、今の全豪のレベルもかなり近い」と語り、仕上がりの良さを否定しない。全豪初制覇、そしてキャリアグランドスラムへ。忍耐によって磨き上げられたアルカラスのテニスは、いよいよ最後の舞台へと向かっていく。

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