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2026.01.29

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ムゼッティ、ジョコビッチを窮地に追い込むも右太もも負傷で勝利が手からこぼれ落ちる「2セットアップで棄権なんて想像すらしていなかった」[全豪オープン]

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ムゼッティ、2セット先行から無念の棄権「受け入れがたい」


1月28日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)男子シングルス準々決勝が行われ、第5シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/世界ランク5位)が、第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同4位)に対し6-4,6-3とリードしながらも、右脚の負傷により第3セット途中で棄権した。

【動画】ムゼッティ、ジョコビッチを追い詰めるも右脚負傷で無念の棄権…準々決勝ハイライト

キャリア初の全豪8強入りを果たし、グランドスラムを通算24度制しているジョコビッチを相手に「人生最高」とも言えるテニスを展開していたムゼッティだったが、その裏では第2セットの開始直後から異変を感じていたようだ。

試合後の会見で、ムゼッティは「第2セットの初めに右脚に違和感を覚えた。プレーの質が非常に高かったのでそのまま続けたが、痛みは増すばかりだった」と告白。

サーブやストロークの好調さで痛みを誤魔化しながらセットを連取したものの、第3セットのメディカル・タイムアウトで一度座ったことで、逆に痛みが増したという。「再びプレーし始めたとき、痛みは耐え難いレベルに達していた。特にオープンスタンスでフォアハンドを打った際、コート中央に戻ることができなかった」と、限界に達した瞬間を振り返った。

負傷の箇所についてムゼッティは、「内転筋付近だと思う。自分の体のことは分かっている。残念ながらこれは筋断裂(肉離れ)だと確信している」と、深刻な見通しを明かした。負傷箇所が脚の付け根の高い位置であったため、物理的にテーピングで固定することも不可能だったという。

昨年の全仏オープンでも、カルロス・アルカラス戦で同じ右脚を負傷して棄権しているムゼッティ。「シーズン前にあらゆる検査をして予防に努めてきた。なぜ何度も繰り返すのか、今は言葉が見つからない」と、繰り返される悲劇に落胆の色を隠せなかった。

ジョコビッチを相手に、グランドスラムの準々決勝で2セット連取。勝利まであと一歩のところまで迫りながら、戦わずしてコートを去る決断は、23歳の若き才能にとって耐え難いものとなった。

「ノバクを相手に2セットアップでリードし、あのようなテニスができるなんて想像もしていなかった。それだけに、このような形で棄権を強いられることは、到底受け入れがたい。本当に苦しいよ」

ジョコビッチが自身の足裏のマメで治療を受けていたことについては、「彼がタイムアウトを取ったのは見ていたが、自分のことで精一杯で、彼のことは全く気にしていなかった」と語り、自らの痛みで頭がいっぱいだったと明かした。今後は帰国後に精密検査を行い、リハビリのプロセスに入る予定だ。

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma