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2026.05.28

選手情報

王者シナーが悪夢の逆転負け…熱中症のような症状により勝利目前で失速、生涯グランドスラム挑戦は2回戦で終幕[全仏オープン]

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Photo by Getty Images

シナー、30度超えのパリで異変。「吐き気がする」と訴える


5月28日、「全仏オープン」(フランス・パリ)男子シングルス2回戦が行われ、第1シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク1位)は、ファン・マヌエル・セルンドロ(アルゼンチン/同56位)に6-3,6-2,5-7,1-6,1-6の逆転で敗れ、3年ぶりにグランドスラム2回戦敗退。第3セット途中から熱中症のような症状で満足なプレーをすることができなかった。

【動画】シナー 勝利目前で体調不良に…ベンチでうなだれる&マッチハイライト

24歳のシナーは、今季初戦となった「全豪オープン」でベスト4、続くATP500ドーハでもベスト8に終わったものの、その後は負けなし。ATPマスターズ1000のインディアンウェルズ、マイアミ、モンテカルロ、マドリード、ローマと、サーフェスが変わっても圧倒的な強さを発揮し、5大会連続優勝を達成していた。

すでに全豪オープン(2024、2025)、全米オープン(2024)、ウィンブルドン(2025)を制しているシナーは、オープン化以降で史上7人目となる「生涯グランドスラム」の偉業を懸けて今大会に臨んでいた。

1回戦では、ワイルドカード(主催者推薦)で出場したクレマン・タビュール(フランス/同171位)を6-1,6-3,6-4で一蹴。2回戦でも序盤は盤石だった。第2セット終了までブレークポイントを1本も握らせず、危なげなく2セットを連取した。

第3セットも、シナーは立ち上がりから2度のブレークに成功し、5-1と大きくリード。大きな試練を受けることなく連勝を伸ばすかに見えた。しかし、試合は突然、シナーにとって生涯グランドスラム達成への挑戦における最大の局面へと変わった。

この日のパリは気温30度超え。シナーの動きが目に見えて鈍くなり、ミスが急増した。5-4の場面では0-40となったところでメディカル・タイムアウトを要求。ベンチでは「吐き気がする」と訴え、熱中症のような症状によりコート外で治療を受けた。

それでも状態はすぐには改善せず、セルンドロが18ポイント連取を記録するなど流れは完全に逆転。シナーは第12ゲームも落とし、5-7で第3セットを失った。

第4セットでも、シナーはポイント間に両手を膝につくなど、苦しそうな様子を見せる場面が続いた。一時は強打できる場面もあり、ボールの伸びも戻り始めていたが、今度は脚を伸ばして痛みを気にするような仕草も見られた。結局、このセットも1-6で落とし、試合はファイナルセットへともつれ込んだ。

最終セットでも流れを変えることはできず、シナーはいきなり4ゲームを連取される苦しい展開となる。第5ゲームでは意地のサービスキープを見せたものの、反撃にはつながらず。最後まで本来の動きを取り戻せないまま、1-6で力尽きた。

今年の全豪オープンなど、シナーは過去にも暑さによるコンディション低下を経験している。1回戦終了後には、「今年のインディアンウェルズは非常に暑かったが、暑さにはうまく対処できたし、問題は起きなかった。良い方法で準備をしてきた。もちろん(パリは)違う暑さだが、湿度はオーストラリアやアメリカほど厳しくはない」と語っていた。

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