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2026.06.02

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大坂なおみ、世界1位サバレンカに敗れ8強逃すも前向き「自分が向上していればそれ自体が勝利」[全仏オープン]

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大坂なおみ、結果よりも日々の成長「自己最高の4回戦進出は前向きな結果」


6月1日、「全仏オープン」(フランス・パリ)女子シングルス4回戦が行われ、第16シードの大坂なおみ(フリー/世界ランク16位)は、第1シードのアリーナ・サバレンカ(同1位)に5-7, 3-6のストレートで敗戦。試合後には「負けた後にがっかりしすぎることはなくなった。自分が向上していると感じられれば、それ自体が勝利」と振り返った。

【動画】大坂なおみ 全仏初の8強入り逃すも「前向きな結果」 4回戦ハイライト

クレーコート・シーズンで状態を上げて全仏オープンに臨んだ大坂は、ローラ・シゲムンド、ドナ・ベキッチをストレートで下すと、3回戦ではイバ・ヨビッチとの3時間に迫る激闘を制し、同大会で初めて4回戦に進出した。

迎えた4回戦の相手は、今季3度目の対戦となる世界ランク1位のサバレンカ。大坂は試合前、「一貫性を保ち、アグレッシブであり続けることを目指す。何が起きても、それが結果」と語り、コートへ向かった。

試合序盤、キレのあるショットで先にブレークを奪った大坂だったが、直後にブレークバックを許すとサバレンカが勢いに乗る。サバレンカは強力なストロークにドロップショットを織り交ぜて大坂を揺さぶる。大坂もサービスゲームで粘りを見せたが、5-5から痛恨のブレークを許し、5-7で第1セットを落とした。

第2セットもサバレンカの集中力は途切れず、鋭いショットでプレッシャーをかけ続ける。大坂も随所に好プレーを見せたものの、世界1位の安定したプレーの前に主導権を握れず、3-3から連続でゲームを失って3-6。ストレートで敗れ、初のベスト8進出はならなかった。

試合後の記者会見で大坂は、敗戦を喫しながらも、自身の精神面における大きな変化と確かな手応えを明かした。

大会全体の評価を問われると、「ここでプレーできて本当に楽しかった。もちろん勝ちたかったが、フィリップ・シャトリエで今大会を終えられたのは、とても良い締めくくりだったと思う」とコメント。さらに、クレーコート・シーズンについては次のように語った。

「正直なところ、もう結果はあまり重視していない。毎日目が覚めてボールを打ち、自分が向上していると感じられれば、それ自体が勝利だと思う。シーズン中には好不調の波もあるが、ローラン・ギャロスで自己最高成績となる4回戦まで進めたことは、前向きな結果として捉えたい」

試合中の戦術面については、頭の中で常に確率を計算しながらプレーしていることを明かした。

「対戦相手のランキングに関係なく、常に頭の中で計算している。例えば相手がワイドへのサーブを多く打ってくるなら、『次は75%くらいでワイドだろう』というように考えている。ただ、サバレンカを相手にリラックスしてプレーするのは本当に難しい。ファーストサーブの確率は大会を通してあまり良くなかったし、彼女のような選手が相手だとよりプレッシャーを感じる。サーブのスピードを落として入れにいっても、彼女なら強打してくる。それならファーストサーブをしっかり打ち、自分のスタイルを貫いた方が可能性はあると考えた」

また、世界トップとの差について問われると、かつてとは異なる心境があるという。

「若い頃の自分なら、このような試合の後は部屋に閉じこもり、とても落ち込んでいたと思う。でも今は違う。彼女には何度も挑戦し、残念ながら何度も負けているが、自分にできるのはベストを尽くし続けることだけ。いつか結果がついてくるかもしれないが、誰かに勝った負けたで毎回落ち込むわけにはいかない」

その背景には、母親となった現在のライフスタイルの変化があるという。

「テニスには多くのものを注ぎ込んでいるし、最高の選手になるためにベストを尽くしている。でも今は、コートを離れれば別の人生がある。家に帰って娘に会うことが、今の私にとって最も幸せな時間。健康的な意味で、一種の悟りのような境地に達したのだと思う」

また、今大会では初めて女子の試合としてナイトセッションに組まれたことについては、「光栄に思うし、大会が私たちをこの枠に選んでくれたことに感謝している。観客にとって楽しい試合になっていたらうれしい」と語った。

今大会ではフィジカル面の不安を感じなかったことも大きな収穫だったという大坂。「ヨビッチ戦は今年最も長い試合の一つだったが、この試合に向けても身体は問題なかった」と振り返る。

一方で、芝シーズンについては「クレーコートでようやく足場を固め始めたところだったので、芝に移るのはそれほど楽しみではない」と苦笑。それでも、「笑顔でここを去れることがうれしい。芝についてもっと学ぶチャンスだと思うし、ここでは本当に素晴らしい思い出をたくさん作ることができた」と前向きな表情を見せた。


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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma