close

2026.06.03

選手情報

19歳アンドレーワが56分圧勝で2年ぶり全仏4強「ゾーンに入っていた」 過去の苦い記憶を乗り越え成長実感[全仏オープン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

19歳アンドレーワ わずか56分でシルステアを圧倒、完璧な内容で2年ぶりの4強入り


6月2日、「全仏オープン」(フランス・パリ)女子シングルス準々決勝が行われ、第8シードのミラ・アンドレーワ(世界ランク8位)は、第18シードのソラナ・シルステア(ルーマニア/同18位)を6-0, 6-3で破り、同大会4年連続でベスト8入り。試合後には、「今大会でここまで最高の試合の一つだった」と振り返った。

【動画】19歳アンドレーワが2年ぶりに全仏オープン4強!準々決勝ハイライト

19歳のアンドレーワは、今年1月のWTA500アデレードでタイトルを獲得。その後の結果は奮わなかったものの、クレーコート・シーズンに入ると躍動。4月のWTA500リンツで優勝すると、WTA500シュツットガルトでベスト4、WTA1000マドリードで準優勝、WTA1000ローマでベスト8と好成績を収めている。

4年連続で出場となった全仏オープンの最高成績は、2024年のベスト4。今大会は、2回戦で1セットを落としたのみで、危なげなく順当な勝ち上がりを見せて3年連続で準々決勝に進んでいた。

36歳のシルステアとの一戦は、立ち上がりからアンドレーワが主導権を握った。積極的なストロークで相手を押し込み、第1セットはわずか9ポイントしか失わずに6-0で先取。シルステアにゲームポイントすら与えない完璧な内容を見せた。

第2セットに入るとシルステアも反撃し、両者がブレークを奪い合いながら3-3と並ぶ。しかし、そこから再びギアを上げたアンドレーワは3ゲーム連続で奪取。56分で試合を締めくくり、2024年以来2年ぶりとなるグランドスラム準決勝進出を決めた。試合では18本のウィナーを記録し、6度のブレークポイントをすべてものにする高い決定力を見せた。

試合後の会見でアンドレーワは、「再び準決勝でプレーできることが本当にうれしい。今日のプレー内容にも満足しているし、今大会でここまで最高の試合の一つだったと思う」と喜びを語った。

また、第1セットを6-0で奪った内容については、「自分でも予想していなかった。試合前のウォーミングアップが信じられないほど良くて、逆に少し不安になったくらい。でも試合ではすごく集中できていて、積極的にショットを打ち続けられた。ゾーンに入っていたような感覚だった」と振り返っている。

アンドレーワは昨年の準々決勝で、地元フランスのロイス・ボワソンに敗退。当時は観客の大声援に苦しんだことを認めていた。

今年も雨の影響で屋根を閉めての試合となり、「朝は昨年のことを少し思い出していた。でも天候やコートのことだけを考えるようにして、昨年のプレーは思い出さないようにしていた」と笑顔で明かした。

そのうえで、「昨年とはまったく違う試合だった。今年は状況を変えることができてうれしい」と成長を実感していた。

さらに、「すべてのことには理由があって起こると信じている。準決勝に戻るまで2年かかったけれど、それも必要な時間だったのだと思う。これからも結果に関係なく100%を出し切ることだけを考えてプレーしたい」と語った。

準決勝では第15シードのマルタ・コスチュク(ウクライナ/同15位)と対戦する。コスチュクは同日の準々決勝で第7シードのエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/同7位)を下し、自身初のグランドスラム4強入りを決めた。

両者は2026年にすでに2度対戦しており、アンドレーワはいずれもストレートで敗れている。

準決勝の相手についてアンドレーワは試合前の会見で、「どちらが勝っても非常にタフな試合になると思う。グランドスラムの準決勝に簡単な相手はいない。できる限りの準備をして、コートで全力を尽くして戦いたい」と話していた。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma