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2026.06.07

選手情報

「忘れられない3週間。自分の努力に胸を張りたい」予選から歴史的快進撃のフワリンスカは準優勝、大会後は世界114位→21位へ急浮上[全仏オープン]

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全仏準優勝のフワリンスカ「忘れられない3週間。自分の努力に胸を張りたい」


6月6日、「全仏オープン」(フランス・パリ)の女子シングルス決勝が行われ、予選から快進撃を続けたマヤ・フワリンスカ(ポーランド/世界ランク114位)は、第8シードのミラ・アンドレーワ(同8位)に3-6, 2-6で敗れて準優勝。試合後には、「間違いなく忘れられない3週間になった。自分の努力に胸を張りたい」と語り、ノーシードからの歴史的な快進撃を晴れやかな表情で振り返った。

【動画】予選から快進撃のフワリンスカは全仏オープン準優勝!決勝ハイライト

強風が吹き荒れるコート・フィリップ・シャトリエで行われた決勝は、互いにブレークを連発する波乱の立ち上がりとなった。フワリンスカは得意の変化をつけたテニスで第1セット中盤に3-2とリードを奪う。しかし、風に適応したアンドレーワの強打に圧倒されると、一転して9ゲームを連取される厳しい展開となった。第2セット終盤に2ゲームを返して意地を見せたものの、予選から9試合を戦い抜いた疲労も見え始め、ストレートで屈した。

フワリンスカはランキング制度が導入された1975年以降、全仏女子シングルス決勝に進出した選手としては最も低い世界ランキングでの到達という歴史的快挙を成し遂げた。大会前はトップ50圏内の選手への勝利経験がなかったが、この3週間で4人の格上を撃破。月曜日に発表される最新の世界ランキングでは、自己最高の21位へ急浮上することが確実となっている。

試合後の記者会見でフワリンスカは、緊張と過酷な連戦による身体の限界を明かしつつも、大会を晴れやかな表情で振り返った。

「間違いなく忘れられない3週間になった。今日のミラは素晴らしいプレーをしていて、風への対応も私よりはるかに上手だった。彼女の勝利は100%値するもの。それでも、自分の努力には胸を張りたい」

3週間にわたる重圧については「実はこの3週間、緊張で全く食事が喉を通らなかった。コーチたちがピザを食べているのを横目に、私は食べられなかった(笑) 大会が終わったので、ようやく食べる楽しさが戻ってくるかもしれない」とユーモアを交えて告白。

また、風への対処に苦しんだ点に触れ、「今日は彼女に対抗できる武器がなかった。風が猛烈に吹く中でスマートにプレーする彼女の姿に感銘を受けた」と敗因を冷静に分析した。

ランキングが21位まで跳ね上がることで、今後の環境は一変する。メディアの注目や期待が高まることについて問われると、「周囲には良い人たちが揃っているし、自分の優先順位は分かっている。しっかりと地に足をつけて集中したい。トップ100圏外には多くの素晴らしい選手がいて、実力差は本当に紙一重。私のストーリーが彼らの刺激になり、次はトップ50で再会できればうれしい」と語った。

フワリンスカは今後、事前に決めていたという待望の休暇を挟み、今月末に開幕するウィンブルドンに向けて再始動する予定である。

「ここ数年は芝に苦戦していたけれど、もともとはスライスやタッチを活かせる芝でのプレーが大好きだった。コートでの動きや予測も活きるはず。短い芝のシーズンに向けて、また新たな挑戦を楽しみにしている」と、すでに次なるグランドスラムを見据えていた。

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma