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2026.06.07

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「ここでは負けられない」小田凱人が全仏4連覇達成!国枝慎吾に並ぶ快挙、年間グランドスラムへ前進[全仏オープン]

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小田凱人が宿敵を撃破!「パリは特別な場所」とローラン・ギャロスへの思い語る


6月6日、「全仏オープン」(フランス・パリ)車いすテニス男子シングルス決勝が行われ、第1シードの小田凱人(東海理化/世界ランク1位)が、第2シードのアルフィー・ヒュウェット(イギリス/同2位)を6-3, 6-3で下し、大会4連覇を達成した。シングルスではグランドスラム通算9度目の優勝となる。試合後の記者会見で小田は、パラリンピックでの金メダル獲得やこれまでの優勝経験に触れ、「ここ(全仏オープン)だけは、生涯絶対に逃してはならない場所だと感じている」と、特別な舞台への強い執念を明かした。

【画像】小田凱人、全仏4連覇しSNSに「これからも夢を叶える素晴らしさを体現していきます」

20歳の小田は昨年、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープンを制し、すべてのグランドスラム大会とパラリンピックを制する「生涯ゴールデンスラム」を史上最年少で達成。今季も1月の全豪オープンを制しており、年間グランドスラム達成へ向けて好スタートを切っている。

今大会でもその強さは際立った。1回戦から準決勝まで全てストレート勝ちで勝ち上がると、決勝では最大のライバルであるヒュウェットと対戦。第2セットで0-3とリードを許したものの、そこから6ゲームを連取して逆転し、4年連続でローラン・ギャロスの頂点に立った。

この優勝により、小田は男子シングルスで2007年から2010年まで大会4連覇を達成した国枝慎吾に並ぶ快挙を成し遂げた。

試合後の記者会見で小田は、今大会制覇までの道のりを振り返った。

「今は本当にうれしいし、忘れられない瞬間。このタイトルのために4年間挑み続けてきて、ついに成し遂げることができた。このタイトルのために長い時間を費やしてきた」

さらに、4月に「飯塚国際車いすテニス」で敗戦を喫したことが大きな転機になったと明かした。

「日本の大会で負けた後、チームと『これからどうしていくか』を話し合った。僕もチームも、このタイトルを手にするために本当に熱心に取り組んできた。クレーコートで本当にハードワークしてきたから、ただただうれしい」 と勝利の味を噛み締める。

また、第2セットで0-3とリードされた場面については、気が緩んでいたと冷静に分析した。

「第2セットの立ち上がりは、少し気が緩んでリラックスしすぎてしまった。ファーストサーブの確率も良くなかったと思うし、ダブルフォールトも多く打ってしまった。あの時間帯は本当に苦しい局面だった」

その上で、逆転劇の舞台裏を次のように語った。

「あのときは、ここから試合の終わりに向けて、もう一度流れを組み立て直さなければならないと感じていた。彼が多くのポイントを奪ってゲームをリードしているときは、本当に素晴らしいプレーをしていて不安もあったが、そこから6ゲームを連取することができたので、今は最高の気分だ」

そして小田は、全仏オープンへの特別な思いも口にしている。

「パリに来てローラン・ギャロスで試合をするときは、いつも特別な感覚になる。僕はここでパラリンピックでも優勝しているし、全仏でも3回優勝してきた。ここだけは、生涯絶対に逃してはならない場所だと感じている」

さらに、「ただここでプレーできたこと、誠にそれを成し遂げたんだという充実感でいっぱいだ」 と、自信ものぞかせた。

先月20歳になったばかりの王者は、チームとの祝宴について問われると、「先月20歳になったので、ようやく公式にシャンパンを開けられる。今夜はチームと一緒に間違いなくシャンパンを開けてお祝いする。そのために頑張ってきた」 と、笑顔を見せた。

全豪オープンに続いて今季2つ目のグランドスラムタイトルを獲得。年間グランドスラムという大きな目標へ向け、また一歩前進した。パリで再び歴史を刻んだ20歳の視線は、すでに次のグランドスラムへ向いている。





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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma