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2026.07.05

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「満足はしていない」フィリピンの歴史を変えた21歳イアラ、前年覇者シフィオンテク撃破でグランドスラム初の16強[ウィンブルドン]

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Photo by Getty Images

イアラ、緩急で前年覇者を翻弄しストレート勝ち


「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)女子シングルス3回戦が現地7月4日に行われ、第29シードのアレクサンドラ・イアラ(フィリピン/世界ランク32位)が、前年覇者で第3シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/同3位)を7-6(9), 6-2で破る番狂わせを演じた。イアラは自身初、そしてフィリピン人選手としても史上初となるグランドスラムのベスト16進出を果たした。

【動画】21歳イアラが昨年女王のシフィオンテクを撃破!3回戦ハイライト

84分間に及んだ第1セットのタイブレークを4度目のセットポイントで制したイアラは、第2セットも主導権を握り4-0とリード。終盤の猛追を凌ぎ、3度目のマッチポイントをフォアハンドウィナーで仕留めた。

シフィオンテクの44本のアンフォーストエラーに対し、イアラは21本と堅実なプレーを展開。勝因の一つとなったのが、イアラが放つ「遅いサーブ」だった。シフィオンテクは試合後、次のようにリズムの乱れを吐露している。

「彼女の遅いサーブからのリターンミスを受け入れるのは、精神的にタフだった。普段のリズムとは全く違っていて、ステップインしなければならず、コートが急に狭く感じられた。彼女は重要な局面で勇敢だった」

フィリピンに新たな歴史を刻んだ21歳のイアラは、オンコートインタビューで涙を流しながらも、自らの背景とこれからの戦いについて力強く語った。

「グランドスラムの2週目に進めるなんて信じられない。多くのメジャータイトルを持つイガにとっては小さな成果に見えるかもしれないけれど、フィリピンで育ち、毎日祖父や兄と練習に励んできた少女にとっては、これがすべて」

「母国の人々が応援してくれ、みんなで一緒に戦っていると感じられるのは信じられないこと。この勝利を彼らや家族、そして同じような小さな女の子たちに捧げたい」

一方で、歴史的快挙に甘んじる様子はない。「感情的になっているけれど、満足したという意味ではない。次のラウンドへ行くわ!」と宣言した。

初のベスト8進出をかけた4回戦では、第13シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア/同17位)と対戦する。パオリーニは3回戦でマリア・サッカリー(ギリシャ/同43位)を6-1, 6-2のわずか66分で圧倒し、好調を維持している。

イアラとパオリーニの過去の対戦成績はイアラの1勝0敗。今年2月のWTA500ドバイ2回戦で対戦し、イアラが6-1, 7-6(5)で勝利を収めている。

次戦に向けてイアラは、「彼女は素晴らしい選手であり、特に素晴らしいファイター。ドバイでの試合も簡単ではなかったし、ここでも簡単な試合にはならない。すべてのエネルギーを次の準備と向上に集中させる」と気を引き締めた。

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma