close

2026.07.06

選手情報

大坂なおみ「コートでこれほど楽しめたのは久しぶり」。世界1位サバレンカを撃破し初のウィンブルドン8強進出

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

大坂なおみ 完璧な試合運びで女王サバレンカを撃破し8強


「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/グラスコート)は現地7月5日、女子シングルス4回戦が行われ、第14シードの大坂なおみ(フリー/世界ランク14位)が、第1シードのアリーナ・サバレンカ(同1位)を6-2, 7-6(2)のストレートで下し、同大会で自身初となる準々決勝進出を果たした。「コートでこれほど楽しめたのは久しぶり。ここでそれができたことは本当に大きな意味がある」と喜びを語った大坂は、今シーズン3連敗を喫していた絶対女王を1時間28分で圧倒。会心の勝利で、芝の聖地で初のベスト8へと駆け上がった。

【動画】大坂なおみ、女王サバレンカにストレート勝ちでウィンブルドン8強!4回戦ハイライト

大坂はコーチであるトマーシュ・ビクトロフスキー氏との事前の話し合いにより、「スコアを意識せず、ポイントに集中する」という明確なアプローチを持って臨んだ。

第1セット、サバレンカがラブゲームでキープしてスタートしたものの、大坂は第3ゲームでバックハンドのウィナーを決めて最初のブレークに成功する。ここから大坂は5ゲームを連取し、主導権を完全に掌握した。自身のサービスゲームでは今試合で計8本となるエースを効果的に決めるなど隙を与えず、32分で第1セットを6-2で先取した。サバレンカは試合後、「彼女にパワーで圧倒された。彼女のレベルは信じられないほど高かった」と認めている。

第2セットは互いにサービスゲームをキープする展開が続いた。サバレンカも第5ゲームで2度のブレークポイントをしのぐなど粘りを見せ、ブレークを許さずに6-6となり、タイブレークへ突入する。

サバレンカはグランドスラムにおいて21回連続でタイブレークを制しており、これはオープン化以降で男女を通じて最長の連勝記録であった。しかし、大坂はこのタイブレークで圧倒的なプレーを見せる。サバレンカのミスを誘いつつ安定したショットを重ねて6ポイントを連取し、6-1とマッチポイントを握る。サバレンカに1本のエースを返されたものの、2本目のマッチポイントを確実にものにして7-6(2)で勝利を決めた。

オンコートインタビューでは、「コートでこれほど楽しめたのは久しぶり。ここでそれができたことは本当に大きな意味がある。このコートは本当に特別で、これがこのコートで挙げた初めての勝利」とオンコートインタビューで笑顔を見せた。

かつてはグラスコートやウィンブルドンに対して苦手意識を持っていたが、今季の躍進について大坂はビクトロフスキー氏のドリルやパターン練習の成果であると説明。また、メンタル面においては、WTA1000ローマでのイガ・シフィオンテク戦での敗戦以降、「テニスに重要性を置きすぎず、自分の人生を大切にし、限られた時間を楽しむ」という意識改革を行ったことが好影響を与えていると言及した。

オープン化以降、ウィンブルドン女子シングルスでベスト8に進出した日本勢は、伊達公子(1995年、1996年)、杉山愛(2004年)に次いで、大坂が3人目となる。また、大坂のキャリアにおいてハードコート以外でのグランドスラムベスト8進出は今回が初である。

準々決勝において大坂は、第10シードのカロリーナ・ムホバ(チェコ/同9位)と対戦する。

ムホバは4回戦で、2024年大会の覇者であるバルボラ・クレイチコワ(チェコ/同38位)を 7-5, 5-7, 6-3 で破って勝ち上がっている。大坂とムホバの過去の対戦成績は3勝3敗と互角で。直近の対戦は、今大会の前哨戦にあたるWTA500バートホンブルクの決勝であり、その際は大坂が0-6, 0-1とリードされた第2セットの途中で棄権している。


無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma