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2026.07.09

選手情報

ズベレフが直接対決で7連敗中だったフリッツ撃破し初の4強「ほぼ完璧な試合をしなければならなかった」[ウィンブルドン]

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ズベレフ、7連敗中の天敵を圧倒!ピンチを高速サーブで凌ぐ


「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)男子シングルス準々決勝が現地7月8日に行われ、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/世界ランク3位)が、第6シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/同7位)を6-4, 6-4, 6-2のストレートで下し、自身初となる同大会の準決勝進出を決めた。試合時間は1時間59分。ズベレフはこの勝利により、オープン化以降のウィンブルドンで4強に到達した5人目のドイツ人男子選手となった。

【動画】ズベレフ、全仏オープンに続く2度目のグランドスラム制覇へまた一歩前進!準々決勝ハイライト

対戦前の時点で、2人の直接対決はズベレフの5勝10敗。2024年の同大会4回戦で2セットアップから逆転負けを喫して以降、フリッツに対しては7連敗中だった。

ズベレフは試合前の予想通り、強力なサービス主体の展開を組み立てた。第1セット、開始早々に訪れた2本のブレークポイントをしのぐと、サービング・フォー・ザ・セットとなった5-4の15-40というピンチでも、2本のエースを含む4本の高速サーブを叩き込んで窮地を脱し、セットを先取する。

第2セットの序盤、フリッツは右膝の治療のためにメディカルタイムアウトを取得。膝の腱炎を抱える相手に対し、ズベレフはポジションを前方に修正しアグレッシブなプレーで主導権を握り続けた。フリッツのセカンドサービスを徹底して攻撃し、第2セットも連取。第3セットに入ると、ズベレフはさらにギアを上げ、強烈なバックハンドのウィナーと高精度のサービスでフリッツを圧倒した。

先月の全仏オープンでグランドスラム初優勝を飾り、最高の自信を持って今大会に臨んでいるズベレフは、記者会見で次のように語った。
「ここ数年勝てていない相手だし、連敗していることは頭の片隅にあった。だから今日はチャンスを掴むために、ミスがない、ほぼ完璧な試合をしなければならないと分かっていた。それが実行できたと思う」

一方、敗れたフリッツは試合後、「彼(ズベレフ)のサーブの出来を考えれば、極めて崩すのが難しい相手だった。フォアハンドもバックハンドも非常に積極的で、素晴らしいボールを打っていた」と勝者を称えた。自身の膝については、3ゲーム目で異変を感じたと明かし、「完璧な状態で競り合いたかったが、膝に意識がいって集中力が散漫になってしまった」と悔しさをにじませた。

ズベレフは、金曜日に行われる準決勝に勝利すれば、次週発表のPIF ATPランキングでカルロス・アルカラス(スペイン)を抜いて世界ランク2位に浮上する。

準決勝の相手は、ワイルドカード(主催者推薦)から快進撃を続け、初の4強入りを果たした地元イギリスのアーサー・フェリー(同114位)。フェリーについてズベレフは、「クリーンな技術とグラウンドストロークを持っており、ここまでの勝ち上がりを見ても準決勝にふさわしい選手。素晴らしい物語(Fery-tale story)だね」と、相手の氏名にかけたジョークを交えて称賛した。

地元の声援がフェリーに集中することについても、「観客の99%が彼を応援することはわかっているが、そういった高い熱量の雰囲気は好きだ。イギリスの観客はいつも熱狂的でありながらフェア。準決勝という舞台での挑戦を楽しみにしている」と語り、大舞台へのモチベーションを高めている。


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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma