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2026.07.17

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上地結衣が日本記者クラブで会見「取らずには自分の競技人生終われないと思ってた」生涯ゴールデンスラムの快挙を報告

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上地結衣が「生涯ゴールデンスラム」達成を報告


7月17日、車いすテニスの女子シングルスでグランドスラム全制覇とパラリンピック金メダル獲得を意味する「生涯ゴールデンスラム」を達成した上地結衣(三井住友銀行/世界ランキング1位)が、日本記者クラブでの記者会見に出席した。

【動画】上地結衣が悲願のウィンブルドン制覇!生涯ゴールデンスラムの偉業 決勝ハイライト

現地11日に行われたテニスの四大大会「ウィンブルドン」の車いすテニス女子シングルス決勝で、第1シードの上地結衣は第2シードのディーデ・デグロート(オランダ)を6-0, 6-0のストレートで下し、大会初優勝を飾った。

この結果により、上地は四大大会およびパラリンピックの全タイトルを獲得する「生涯ゴールデンスラム」を達成した。女子車いすテニス界ではデグロートに次ぐ史上2人目の快挙であり、男子の国枝慎吾や小田凱人(東海理化)らに続く歴史的な実績となる。さらに今大会ではダブルスも制しており、単複二冠を果たした。

決勝を戦ったデグロートはグランドスラムシングルス通算24勝を誇る絶対女王であり、上地は試合前時点で20勝49敗と負け越していたが、通算70戦目となる大一番で見事な勝利を収めた。なお、日本記者クラブがテニス選手を招待するのは、2014年に全米オープンで準優勝した錦織圭以来で2人目の事例となる。

過去9度の挑戦で難しさを感じていたグラスコートでの勝因について、上地は技術面と精神面の両方から分析を述べた。早い段階で攻撃に転じることやスライスショットを巧みに使うプレースタイルへとアジャストし、それに合わせてラケットのモデルチェンジや車いすのセッティング変更を決断したことが功を奏したという。また、精神的にも非常にタフだった準決勝を泣きながら勝ち抜いたことで、決勝では逆に「まあ、またやればいいやんか」という心理的な余裕が生まれ、集中力を極限まで高めて自身のやるべきプレーをスコアに表現できたと振り返った。ウィンブルドンへの思いの強さを問われると、「取らずには自分の競技人生終われないなっていうふうに思ってました」と本音を明かした。

すべての主要タイトルを獲得した今後のキャリアについて、帰国後には年間グランドスラムや年間ゴールデンスラムへの期待を以外にも、「ボーナスタイムというか、本当に自分の好きなようにプレーをするっていうところとかも考えていいんじゃないか」などと言われたエピソードを明かした。

その上で上地は、自身のパフォーマンス向上を追求し続けるだけでなく、日本車いすテニス協会のスタッフと共に戦い抜いた経験を活かし、「私が現役でまだ戦っている間に、教えるというとおこがましいんですけれども、伝えられる何かっていうのが、自分自身がプレーをするだけではなくて、一緒に日本全体が強くなっていくっていうところも、数年前から考えている部分もある」と述べ、次世代の選手へ向けた環境作りに意欲を示した。

今大会の観客席には母と姉が足を運んでおり、単複二冠を達成したことでチャンピオンズディナーに同行させられたことが大きなモチベーションになったと語った。生まれつきの障害(先天性の「潜在性二分脊椎症」)に対してリハビリを支えてくれた理学療法士や、車いす生活の中でパラスポーツとの出会いを提供してくれた家族への深い謝意を述べた。今シーズン後半に向けては、心身を一度しっかりと休めてリフレッシュさせた後、「リフレッシュした気持ちで、気持ち新たに、この次の大きな大会である全米オープンに向けて練習を再開する」と抱負を語り、愛知・名古屋で開催されるアジアパラ競技大会へ向けても準備を進める方針を示した。

会見の最後、上地は色紙への揮毫に「感謝」の言葉を選び、「一番は感謝の気持ちがずーっと自分の中にはあって、それを表現する方法が自分が勝つっていうことだっていうふうにも思っています」と強調した上で、この成績に満足することなく、これからも周囲の人々と共に自身の競技を高めていきたいと締めくくった。


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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma