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2026.09.07

選手情報

アルカラスが世界21位を圧倒し8強!快勝を支えた試合直後の居残り練習「フォアハンドの違いを感じてくれたと思う」[全米オープン]

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アルカラス、要所でリターン位置の変更が奏功し8強


今年最後のグランドスラムとなった「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)男子シングルス4回戦が現地9月6日に行われ、連覇を目指す第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランキング3位)が、第20シードのトミー・ポール(アメリカ/同21位)を6-4, 6-3, 6-4のストレートで下し、8強入りを決めた。

【動画】アルカラス、圧巻のパフォーマンスを披露し全米オープン8強!4回戦ハイライト

右腕の負傷による4か月半の離脱から復帰後初の大会出場となったアルカラスだが、今大会3試合を終えた時点で落としたセットはわずか「1」。この日もアウェーの環境下で地元アメリカのポールの挑戦を退け、圧巻のパフォーマンスを披露した。

第1セットは第9ゲームまで互いにブレークポイントを与えない拮抗した展開が続いたが、第10ゲームでアルカラスがブレークを奪い、6-4で先取。第2セットでは序盤でリードして主導権を握り、試合時間2時間21分で危なげなく勝利を収めた。

対戦成績を7勝2敗としたアルカラスは、グランドスラムすべての大会でポールを破ったことになり、オープン化以降では同一選手に対してグランドスラムで勝利を挙げた史上10人目の男子選手となった。また、グランドスラムでの連勝記録をキャリア自己最多の「18」に伸ばし、今季通算成績も26勝3敗としている。

勝因の一つとなったのが、緻密なリターン戦略だ。アルカラスは14度のブレークポイントを握り、うち4度をものにした。リターンのアプローチについて問われたアルカラスは、「相手に少し考えさせようとしている。常に同じ位置に立っていると、相手は自分のサーブのことだけを考え、こちらのことを考えなくなってしまう」と戦術的な意図を解説。

「ベースラインの近くに入ったり後ろに下がったりしてリターンの位置を変えることで、相手にプレッシャーをかけることができる。自分もサービスゲームの時に相手にそれをされると、毎ショット適切なサーブを選ぼうと考えさせられるんだ」と明かした。

敗れたポールもこの変幻自在な立ち位置に苦しめられたことを認めている。試合中の相手の印象についてポールは「第1セットの終盤から第2セットにかけては後ろに下がってセカンドサービスを深く打ち込んできたが、第3セットでブレークしてからは再び前に出てきた。テンポを早めて圧力をかけようとしていた」と分析した。

ウー・イービン(中国/同113位)との3回戦のあと、フォアハンドのミスが多いと感じたアルカラスは、試合後に練習コートへと戻っていた。

この居残り練習の効果についてアルカラスは「テニス選手にとって、どのような感覚で眠りにつくかは非常に重要だ。勝ったとしても納得のいく打球ができていない時は、神経質にならずにただボールを打つだけの練習を5~10分ほど行い、良い感覚を残して会場を去るほうがいい」と持論を展開。「昨日のフォアハンドの出来を見れば、前日の練習との違いを誰もが感じてくれたと思う」と胸を張った。

全米オープンで5度目の8強入りを果たしたアルカラスは、準々決勝で第8シードのベン・シェルトン(アメリカ/同9位)と対戦する。


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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma