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2026.09.08

選手情報

元世界4位ジェン・チンウェンがシフィオンテク撃破!2試合連続で0-5から逆転し2年ぶり3度目の8強「一から泥臭く戦う」[全米オープン]

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Photo by Getty Images

ジェン、0-5からの逆転を生んだ「1ポイントへの集中」


「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハード)の女子シングルス4回戦が現地9月7日に行われ、予選から快進撃を続けている元世界4位のジェン・チンウェン(中国/世界ランク121位)が第8シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/同8位)を7-5,6-3で下して、2年ぶり3度目の8強入りを果たした。

【動画】ジェン・チンウェン、第1セット0-5からの逆転劇で流れ掴みベスト8 マッチハイライト

試合は序盤、シフィオンテクが鋭い角度のショットで主導権を握り、試合開始からわずか23分で5-0とリードを広げる。しかし、ここからジェンが驚異的な集中力を発揮。力強いショットと粘り強い配球で潮目を変え、一気に5-5の同点に追いついた。

この第1セットの猛追劇について、ジェンは「集中しすぎていて、一時はカウントすら忘れてしまっていた。4-5になった時、まだ3-5だと思ってタオルを取りに行こうとしたくらい。1ポイントずつ集中してプレーできたことが逆転の鍵だった」と振り返っている。

対するシフィオンテクは、第1セット5-5の場面でダブルフォールトを犯すなど失速。第2セットでもジェンの勢いを止められず、ストレートで敗れた。シフィオンテクは会見で「ミスが増えてしまい、ジェンにスペースを与えてしまった。タイミングが合わず、正しくボールをヒットできていなかった。それに対処するのが難しかった」と無念の表情を浮かべた。

予選3試合を突破したジェンは、3回戦のマディソン・キーズ(アメリカ/同24位)戦の最終セットで0-5の絶体絶命から逆転勝利を収めていた。この日の4回戦でも、グランドスラムで6度の優勝を誇るシフィオンテクに対し、驚異の粘りを発揮。2日連続で0-5からの逆転劇を演じ、1時間56分のストレート勝ちを収めた。

予選勝者が全米オープンの女子シングルスで8強に進出するのは、2021年に予選から優勝を果たしたエマ・ラドゥカヌ(イギリス)以来の快挙となる。

昨年7月に右肘の手術を受けたジェンは、復帰後も不振が続き、今年6月には世界ランク100位圏外へ転落。今大会は予選からの出場を余儀なくされていた。

会見でジェンは、復帰後の苦悩について「以前はトップ10で、オリンピックチャンピオン。最初から大きなスタジアムでプレーしてきた。怪我の後にランキングが大きく下がり、ここ3、4か月は思うようなプレーができなかった。私に対して多くの懐疑的な声があるのも知っているし、受け入れるのは精神的に本当に難しかった。毎日ポジティブさを保ち、『努力を続け、結果が出る時を待とう』と自分に言い聞かせる必要があった」と告白した。

転機となったのは、WTA1000トロントの予選敗退だった。コーチと長時間話し合い、アメリカ・フロリダのIMGアカデミーで猛練習。「テニス、テニス、テニスという感じで、すべての時間をテニスとトレーニングに捧げた」とし、朝8時から夜8時半まで練習した日もあったという。その成果が実を結び、見事に復帰後初のトップ10勝利を掴み取った。

自身のメンタリティについてジェンは「負けることは自分自身を見つめ直すプロセスでもある。今の私にとって最も重要な挑戦は、謙虚さを保ち、失うものは何もないという気持ちで戦うこと。ランキングは125位(大会エントリー時)なのだから、以前のトップ10の自分として扱うのではなく、一から泥臭く戦い続けるだけ」と強い覚悟を口にした。

勝利したジェンは、準々決勝で第2シードのエレナ・ルバキナ(カザフスタン/同2位)と対戦する。過去の対戦成績はジェンの1勝4敗。今季2敗を喫している相手に、勢いに乗る23歳が立ち向かい、さらなる快進撃を狙う。


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