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2026.09.09

選手情報

ティアフォーが4時間39分の大逆転劇「5セットマッチに救われた」、同胞ミケルセンとの死闘制し2年ぶり3度目のベスト4[全米オープン]

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ティアフォー、悲願の初決勝進出へ 準決勝はアルカラス対シェルトンの勝者と激突


「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)の男子シングルス準々決勝が現地9月8日に行われ、第11シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/世界ランキング12位)が、同胞のアレックス・ミケルセン(アメリカ/同46位)を5-7, 3-6, 7-5, 6-3, 7-6[10-6]で破った。4時間39分におよぶ激闘を制したティアフォーは、2セットダウンからの劇的な逆転劇で、2年ぶり3度目となる同大会ベスト4進出を決めた。

【動画】ティアフォー、ミケルセンの涙に熱い抱擁&マッチハイライト

試合開始からの2セットは、今大会一度もセットを落とさずに勝ち上がってきた22歳のミケルセンが主導権を握った。ティアフォーは序盤の低調なプレーについて「最初は動きが重く、フラットだった。3セットマッチではなく5セットマッチであることに救われた」と会見で振り返っている。

第3セット、4-5と追い詰められ、ミケルセンにサービング・フォー・ザ・マッチを握られた場面が大きな転換点となった。ミケルセンのダブルフォールトにも助けられてブレークバックに成功したティアフォーは、怒涛の4ゲーム連取でこのセットを取り返すと、アーサー・アッシュ・スタジアムの大声援を背に第4セットも奪い返し、勝負を最終セットへ持ち込んだ。

最終セットでミケルセンに0-3のリードを許しながらも追い付いたティアフォーは、一進一退の10ポイントタイブレークを10-6で奪いきり、大逆転勝利を収めた。試合を通じて生まれたブレークポイントは両者合わせて40回に達し、互いに8回ずつブレークを奪い合う死闘となった。総獲得ポイント数ではミケルセンが173ポイント、ティアフォーが170ポイントと下回ったものの、土壇場での粘り強さが明暗を分けた。

試合直後、勝利を呼び込んだ集中力について聞かれたティアフォーは「過去に厳しい負けを経験してきたが、そのことは考えていなかった。この瞬間に集中し、最後まで押し続けることだけを考えた。コート上にすべてを出し切った」と勝因を明かした。さらに「2セットダウンで相手のサービング・フォー・ザ・マッチ、最終セットでも先にブレークされるなど何度も追い込まれた。『ブレイブハート』のような勝利だった」と自らの戦いぶりを評した。

また、今大会での4強入りにより、2000年代のグランドスラムにおいてアンドレ・アガシ(2002年〜2003年、2005年)以来となる、全米オープン男子シングルスで3度の準決勝進出を果たしたアメリカ人選手となった。大会後の世界ランキングではトップ10復帰を確実としている。

敗れたミケルセンは、あと一歩まで迫りながら逃した勝利について「本当に悔しいが、全力を尽くして戦った。第3セットの5-4で少し硬くなってしまった」と吐露した。初のグランドスラム8強という結果に対しては「グランドスラムで初の準々決勝に進出し、このコートでトップ5級の選手であるフランシスと戦えた。胸を張って次のステップに進みたい」と再起を誓っている。

試合終了後、ネット越しに抱き合い、涙を流すミケルセンの肩をティアフォーが優しく叩くシーンが強い印象を残した。

その場面についてティアフォーは「彼とは本当に仲が良い友人だ。泣いているのが見えたので、その気持ちは痛いほど分かると伝えた。自分もグランドスラムで厳しい5セットマッチの敗戦を経験してきた。彼はまだ若く、これから何度もこの舞台に立つはずだ」と後輩への思いやりを口に。ミケルセンも「彼はあの場面で温かい言葉をかけてくれた。素晴らしい人柄に感謝している」と感謝の意を示している。

悲願のグランドスラム初決勝進出をかけ、ティアフォーは準決勝でディフェンディングチャンピオンのカルロス・アルカラス(スペイン/同3位)とベン・シェルトン(アメリカ/同9位)の勝者と対戦する。


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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma