close

2026.09.10

選手情報

ガウフが2本のマッチポイント凌ぎ4強「自分への信頼はコントロールできる」。上位4シードによる準決勝は1975年大会以来51年ぶり[全米オープン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

Photo by Getty Images

ガウフ、準決勝は新女王ルバキナとの大一番


「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)の女子シングルス準々決勝が現地9月9日に行われ、第4シードのココ・ガウフ(アメリカ/世界ランク4位)が第5シードのミラ・アンドレーワ(同5位)に2-6, 7-6(7), 6-2の逆転で勝利を収め、優勝した2023年以来3年ぶり2度目となる4強進出を果たした。

【動画】39本に及んだロングラリーを制したガウフのドロップショット&準々決勝ハイライト

第1セット、ガウフは立ち上がりからダブルフォールトを連発するなど波に乗れず、自身のファーストサーブ確率は43%で、セカンドサーブのポイント獲得率も25%と低迷。アンドレーワにリターンゲームで主導権を握られ、わずか26分でこのセットを落とした。

第2セットに入ると両者譲らない展開となり、勝負の行方はタイブレークへ持ち込まれる。ガウフは4-3の場面で39回のラリーを制するドロップショットを決めて観客を沸かせたものの、その後アンドレーワに2本のマッチポイントを握られる絶体絶命のピンチを迎えた。しかし、粘り強いプレーでこの危機を凌ぐと、タイブレークを9-7で奪い返してセットカウントを1-1のタイに戻した。

勢いに乗るガウフは最終セット、アンドレーワのサービスゲームを2度破り、ダブルフォールトを0本に抑えるサーブの修正力を見せて2時間19分の熱戦に終止符を打った。

第2セットで絶体絶命の局面を乗り越えたガウフは、極限状態での心境について「自分を信じることしかできない。プレーが思うようにいかないときでも、自分への信頼だけはコントロールできる。それがたとえ妄想であっても、そうした局面で成果を出し続ければ、いつかその妄想が事実に変わる」と明かした。

また、試合前夜に男子シングルス準々決勝で逆転勝利を飾ったフランシス・ティアフォー(アメリカ)の姿勢にも背中を押されたという。ガウフは「フランシスは崖っぷちに立たされているように見えたけれど、チャンスを掴み取った。あの瞬間の私にとって、彼が刺激になった」と感謝を口にした。

一方、敗れたアンドレーワは、タイブレークで2本のマッチポイントを活かせなかった場面について「もっとリスクを冒せばよかったのかもしれない。あの瞬間はラリーを長く続けようとしてしまった。もっとリスクを取っていたらどうなっていたか、何かを変えるとしたらそこだけだと思う」と悔やんだ。

これでガウフはアンドレーワとの対戦成績を6勝0敗とし、そのうち3試合が逆転勝ちとなった。

試合を通じてガウフのダブルフォールトは12本に達し、アンフォーストエラーも42本とウィナーの22本を大幅に上回った。自身のスタッツを振り返り、「フルセットでダブルフォールト12本というのは、サーブに関してはおそらく最悪の試合。1年前の自分なら受け入れられなかったかもしれない。けれど、1年で自分がどれだけ進歩したかを感じられるからこそ、もっと努力を続けようと思える」と成長への手応えを強調した。

勝利したガウフは準決勝で、大会後の世界ランキングで1位への浮上が確定している第2シードのエレナ・ルバキナ(カザフスタン)と対戦する。次戦に向けてガウフは「エレナは新たな世界1位であり、タフな試合になる。前回(前哨戦のWTA1000トロント)戦ったときも厳しいフルセットだった。全力を尽くして戦うのを楽しみにしている」と意気込みを見せた。

今大会の4強には第1シードの アリーナ・サバレンカ、第2シードのルバキナ、第3シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)、そして第4シードのガウフが揃い踏みとなった。全米オープンの女子シングルスで上位4シードが揃って準決勝に進出するのは、1975年のクリス・エバート、バージニア・ウェード、マルチナ・ナブラチロワ、イボンヌ・グーラゴング以来、オープン化以降で51年ぶり2度目。グランドスラム全体で見ても、2009年のウィンブルドン以来17年ぶりの出来事となった。


無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録