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2026.10.05

選手情報

アルカラス、ムナルとのスペイン勢対決を逆転突破! 2時間半の激闘制しサンプラス以来の連覇王手[木下グループジャパンOP]

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アルカラス、苦しみながらも同胞対決制して決勝進出


「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)は10月5日、男子シングルス準決勝が行われ、前年覇者で第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク3位)が、予選から勝ち上がってきたハウメ・ムナル(スペイン/49位)を5-7, 6-3, 6-1で下した。2時間31分に及ぶスペイン勢対決を逆転で制し、アルカラスが大会連覇に王手をかけた。

【動画】息をのむ25本に及んだラリー!アルカラスがロングラリーを制して拳を突き上げる&マッチハイライト

序盤からアルカラスはムナルのフォアハンド側にボールを集め、コートを広く使いながら攻撃の機会をうかがった。強烈なフラット系ショットを連発するのではなく、スピンを効かせた中弾道のショットで相手を動かし、オープンコートを作っていく。一方で、準決勝までの3試合で記録したエースがわずか6本だったことからも分かるように、今大会のアルカラスはサービスゲームから一気にポイントを奪う展開より、ストローク戦の中で優位を作る場面が多かった。

第1セット、3-3ではタイミングの早い返球からポイントを奪い、主導権を握ってムナルを崩す。浮いたボレーをアルカラスが逃さず叩き込み、4-3と先にブレークした。

しかし、ここから試合の流れが変わる。5-4でアルカラスはダブルフォールトを犯すと、バックハンドの打ち合いでも差し込まれ、フォアハンドのミスも重なった。ムナルに左右へ振られる展開から最後はミスを誘われ、ラブゲームでブレークバックを許した。さらに5-6ではドロップショット、ボレーのチャンスボールを相次いでミス。ダブルフォールトも重なって0-40とされると、最後もダブルフォールト。5-7で第1セットを落とした。

アルカラスは第1セット、第9ゲーム途中から14ポイントを連続して失った。ファーストサーブでのポイント獲得率は71%だった一方、セカンドサーブでは33%にとどまり、サービスゲームでも苦しい時間が続いた。

準々決勝後にアルカラスは、ムナルについて「彼との対戦は常にタフな戦いになる」と話していた。そのうえで、今大会のコートについて「ボールが失速しやすく、全体的に展開が重い」と分析。「ストロークが非常に堅実で、自身のプレースタイルを完全に熟知した上で自分のペースに引き込もうとしてくる」と警戒していた。

その言葉通り、ムナルは広いコートカバーリングを生かしてアルカラスの攻撃をしのぎ、ラリー戦で簡単に主導権を渡さなかった。

第2セットも先にブレークしたのはアルカラスだった。しかし、ムナルの堅実なプレーにアルカラスはラリーを支配することはできない。互いにブレークを奪い合う展開となる中、第4ゲームでアルカラスがようやくサービスキープ。3-2とリードを奪うと、その後は競り合いながらもサービスゲームを守り、6-3でセットを取り返した。

第2セットでは、高い打点からより積極的にボールを捉える場面が増加。第1セットではミスにつながっていた攻撃を修正し、徐々に自らポイントを主導する形へと変えていった。最終セットではアルカラスが一気に加速。高い打点からの攻撃でムナルにプレッシャーをかけ、5ゲームを連取する。ムナルも粘りを見せたものの、第1セットのようにアルカラスの攻撃を受け続ける展開から抜け出すことができない。アルカラスは最後まで攻撃の手を緩めず、6-1で最終セットを奪取し逆転勝利を収めた。

試合時間は2時間31分。第1セットを落としながらも、セットが進むにつれてプレーの精度と攻撃性を高め、最後は圧倒的な勢いで勝負を決めた。

これでアルカラスは大会連覇まであと1勝。決勝では、第8シードのバレンティン・バシュロ(モナコ/世界ランク14位)とイジー・レヘチカ(チェコ/同19位)の勝者と対戦する。

前年王者として再び有明の決勝へ進んだアルカラス。準決勝では苦戦を強いられながらも、試合中に課題を修正して逆転につなげた。1993~1994年のピート・サンプラス以来の連覇を達成することができるか注目される。


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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma