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2026.10.06

選手情報

アルカラス、「何が起きたのかわからなかった」状態から逆転勝利で連覇へ王手「「早く去年のような安定したテニスを…」[木下グループジャパンオープン]

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アルカラス、連続失点の混乱を脱した戦術変更 緩急で手堅いムナルを攻略


「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)のシングルス準決勝が行われ、前年覇者で第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク3位)が、予選から勝ち上がってきたハウメ・ムナル(スペイン/同49位)を5-7, 6-3, 6-1で破り、大会連覇へ向けて決勝進出を決めた。

【動画】圧倒的な破壊力!アルカラスがパワフルな3連打でポイントをねじ伏せた瞬間&マッチハイライト

第1セットで5-3とリードした場面から14ポイントを連続で失い、このセットを7-5で奪われる波乱の展開となったアルカラス。しかし、第2セット冒頭で連続失点を止めると、観客をあおるようなポーズを見せて自らを鼓舞。中盤からドロップショットなど多彩な配球とともに、ボールを強打し流れを引き寄せ、2時間31分の激闘を逆転で制した。

アルカラスはジャパンオープンの連勝記録を「9」に伸ばし、スペイン人選手との対戦における連勝記録も「16」とした。同国対決での敗北は、2022年のBNPパリバ・オープン準決勝でのラファエル・ナダル戦まで遡る。

右手首の負傷により4か月半の離脱を余儀なくされたアルカラスは、全米オープンでの復帰を経て今年4月のATPマスターズ1000モンテカルロ以来となるシーズン4度目のツアー決勝へ駒を進めた。

試合後の記者会見で、アルカラスは試合全体の展開について「出だしは良かったが、第1セットの5-4から第2セットの中盤あたりまで何が起きたのか自分でも分からなかった」と振り返り、一時期プレーレベルが極めて低下したことを認めた。そのうえで「なんとか食らいつき、よりアグレッシブなプレーへ切り替えたことで大きな自信を得られた」と手応えを明かした。

また、戦術面においてはムナルの手堅い防衛力を警戒していたと言及した。相手の足の速さに焦り、毎ショットでウィナーを狙って失敗していたと分析。ラリーのリズムを掴むために打球速度を一度落とし、3〜5球ほど丁寧に繋いでから攻撃に転じる戦術へシフトしたことが勝因となったと述べた。

去年の好調時と現在の状態の比較を問われると、本来の調子からはまだ程遠いと率直な胸の内を口にした。多くのタイトルを手に自信に満ちていた昨年とは感覚が異なるとしながらも、「手首や腕の怪我による苦しいときを忘れようとしていて、身体的なコンディションは非常に良い」と前向きな姿勢を示した。

トップレベルに完全復帰するための課題として、1ポイントおよび1ゲームごとの「一貫性と安定性」を強調。4か月半のブランクから実戦のテンポを取り戻すプロセスは自然なことと受け止めつつも、「早く去年のような安定したテニスを取り戻したい」と強い欲求を覗かせた。

アルカラスは連覇を懸けた決勝で、イジー・レヘチカ(チェコ/同19位)と対戦する。


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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma