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2026.10.06

選手情報

ボール直撃で失格のメドベージェフ「怒りは全くなかった」 意図的な打ち込み否定、被害観客の無事を祈る「本当に申し訳ない」[チャイナ・オープン]

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Photo by Getty Images

2時間29分の激戦、痛恨のボール打ち込みで幕切れ


「チャイナ・オープン」(中国・北京/ATP500)シングルス準決勝が10月5日に行われ、第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク11位)が第3シードのダニール・メドベージェフ(同5位)と対戦。ジョコビッチが7-5,5-3とリードした場面で、メドベージェフが客席に打ち込んだボールが観客の顔に直撃し失格処分に。メドベージェフは「100%事故だった」と説明し、直撃した観客への謝罪を繰り返した。

【動画】場内騒然のアクシデント…メドベージェフのショットが観客に直撃した瞬間&マッチハイライト

2時間29分に及んだ激戦の末、思わぬ形で決着を迎えた。ジョコビッチが7-5,5-3でリードして迎えた第9ゲーム、0-15の場面で、ジョコビッチのドライブボレーが後方の壁に跳ね返った。これに反応したメドベージェフがボールを打つと、客席へ飛んで観客に直撃。危険な行為と判断され、失格処分となった。

メドベージェフは試合後、何よりも直撃した観客の状態を気遣った。「何よりもまず、観客に対して本当に申し訳なく思っている。もし本人が望むのであれば連絡を取りたい。直接謝罪して、どういう状態なのかを確認したい」と謝罪した。

さらに、今回の行為が意図的なものではなかったことを強調。「100%事故だった。怒ってボールを打ったわけではない。ボールが跳ね返ってきたので、コートの外に出ないようにとにかくどこかへ打とうとした」と説明した。

直撃した瞬間については、「当たったのを見たとき、本当にひどい気持ちになった。こういう状況になったことは、これまで一度もなかったと思う」と振り返り、「何よりも彼が無事であることを願っている。こういうことは、どうなるか分からないから」と続けた。

また、「怒りはまったくなかったし、特にフラストレーションがあったわけでもない。強く打ったわけでもない」と語り、意図的なボールアビューズではなかったことを改めて説明。「彼には本当に申し訳なく思っている。今は彼が無事かどうかが一番大事だ」と語った。

思わぬ形で決勝進出を決めたジョコビッチも、直撃した観客の状態を心配するとともに、失格となったメドベージェフへの同情を示した。

「かなりショッキングな終わり方だった」とジョコビッチは試合後にコメント。自身はその瞬間を見ていなかったとし、「何が起きたのかは見ていなかった。観客の一人が負傷した、あるいは気分が悪くなったのだと思った。重傷ではないことを願っている」と話した。

そのうえで、メドベージェフについても「自分も同じような状況で失格になったときの感覚を知っている」と言及。ジョコビッチは2020年の全米オープン4回戦で、意図せず打ったボールが線審に当たり、失格処分を受けている。今回のメドベージェフについても、「ダニールに誰かを傷つける意図がなかったことは分かっている。でも、こういうことは起こる」と語った。

一方、試合そのものについては、ジョコビッチが苦しい場面を何度も乗り越えていた。第1セットはメドベージェフに先にブレークを許したものの逆転。第2セットでも相手のブレークポイントをしのぎながらリードを広げ、勝利まであと3ポイントというところまで迫っていた。

ジョコビッチは「3ポイントで勝利というところまで来ていた。とはいえ、第2セットでは多くのブレークポイントに直面していたので、簡単にサービスゲームを締められたとは思わない」と振り返った。

実際、ジョコビッチはこの試合で18本のブレークポイントに直面し、そのうち16本をセーブ。メドベージェフの強力なサーブとストロークに苦しみながらも、重要な場面でポイントを取り切った。

「ダニールとの対戦はいつも素晴らしい戦いになる。彼がボールをうまく捉えているときは、特にスローペースのコンディションでは、ビッグサーブもあるので本当にプレーしにくい」とジョコビッチ。さらに「どのポイントも非常にハードに戦わなければならなかった。ポイント間にもう少し時間が欲しいと思うくらい、とても疲れていた」と明かした。

ジョコビッチはこれで北京での連勝を33に伸ばした。2009年の初出場以来、チャイナ・オープンでは無敗を維持している。「北京には、自分を前進させ続けてくれる何かがある。ここでプレーするのが大好きだし、サポートも素晴らしい」と語った。

決勝では第5シードのアレックス・デミノー(オーストラリア/同9位)と対戦する。ジョコビッチはデミノーとの過去の対戦成績で3勝1敗とリードしている。「また厳しい戦いになると思う。おそらく簡単にポイントを取れる場面は多くない。だから、今はリカバリーに意識を向けて、できるだけフレッシュな状態でコートに出て、しっかりプレーしたい」と決勝を見据えた。


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