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2026.10.06

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「まだ悔しい」全米OPの挫折を胸に――小田凱人、宿敵ヒュウェットとの頂上決戦で提示した車いすテニスの未来

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小田凱人&ヒュウェットの世界トップ2が沸かせたエキシビションマッチ


10月6日、「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム)で車いすテニスの世界ランキング1位である小田凱人(東海理化)と同2位のアルフィー・ヒュウェット(イギリス)によるトップ2のエキシビションマッチが行われた。試合は7-6(3),4-6,[10-6]で小田が勝利を収めた。

【動画】小田凱人とヒュウェットの世界トップ2がエキシビションマッチで好プレーを披露

両者は2026年9月に開催された「全米オープン」車いすテニス男子シングルス決勝でも対戦。当時は小田がヒュウェットに0-6,6-7(5)で敗れ、大会連覇および車いすテニス男子史上初となる年間グランドスラム達成を逃していた。今回のエキシビションマッチは、最高峰の対決として大きな注目を集めた。

試合後の記者会見において、ヒュウェットは今回のイベント全体の雰囲気について「今日はグランドスラムのように感じた」と述べた。会場となった有明コロシアムのメインコートの歴史性に触れつつ、メディアや観客を含めた空気感がグランドスラムと同等であったと評価し、将来的に車いすテニスがこうした舞台に存在し続ける重要性を主張した。

一方、小田は車いすテニスの将来的な展望について「可能性を感じる日になった」と表現した。競技が変化し、文化として一般化することへの期待を寄せるとともに、自身やヒュウェット以外の選手層の認知向上や盛り上げの必要性を指摘した。また、エキシビションマッチという形式だからこそ普段のどの大会よりもレベルの高い試合を実現できたと分析し、開催に尽力した大会運営関係者へ感謝の意を示した。

さらに、試合中の盛り上がりや来場者の反応に関して、小田はヒュウェットにサインを求めるファンの列を目にしたエピソードを明かし、「競技、スポーツとして楽しんでもらえたことへの可能性を感じた」と述べた。集大成として日本のファンの熱量を提示できたことへの手応えを口にしている。

2人は公式戦での成績は小田の20勝12敗。常にグランドスラムタイトルを争っている。お互いの存在を一言で表すよう求められると、小田は笑顔を見せながら「敵」と回答した。相手の存在が勝負や観戦の楽しさを生み出し、自身のやりがいや成長のモチベーションになっていると説明した。

これに対し、ヒュウェットは「うざい奴」と冗談を交えつつ、「ライバル、でも良い意味でのライバル」と表現した。互いの存在によってハングリー精神が刺激され、強くなりたいという意欲が高まる関係性であると説明。「私たちが築いているのは健康的な関係性」と話し、コート外での友情と相互のリスペクトに基づいた関係であることを強調した。

全米オープン決勝での敗戦について尋ねられた小田は、現在の心境について「まだ悔しいですね。受け止めるっていうよりは、これを背負ってやっていくしかない」と明かした。全米オープンの1週間後に行われた国別対抗戦の「ワールドチームカップ」でヒュウェットにストレート勝ちを収めた際、メンタリティの違いを実感したことで、全米オープンでの負けが自身にとって初めての挫折として一層強く記憶に刻まれたと振り返った。

アジアパラ競技大会に向けた意気込みについて、小田は「1位として自分が魅せられる姿は惜しみなく、これからの同世代とか若い子たちに見せれたらいい」と表明した。地元開催となる大会で結果を残すことの重要性を強調し、3年後のパラリンピックを見据えて「オリンピックよりパラリンピックの方がテニスは盛り上がってたな、と思えるような大会にしたい」と意欲を覗かせた。


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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma