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2026.10.06

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錦織圭、功績たたえるセレモニーで感謝「テニス一本で突っ走れたことは本当に幸せだった」

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錦織圭「怪我は多かったが、頭にあるのは楽しい思い出」


「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)の大会最終日となった10月6日、1日に引退試合を行った錦織圭(ユニクロ)の功績をたたえるトリビュートセレモニーが行われた。会場には家族をはじめ、13歳での渡米を後押しした盛田正明氏(日本テニス協会名誉顧問)、全米オープン準優勝や世界ランキング4位獲得などをともに果たした元コーチのマイケル・チャン氏らが出席。日本テニス協会からは特別栄誉賞が授与された。

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セレモニーでは、ハイライト映像やライバル選手たちからのビデオメッセージが上映された。映像を振り返った錦織は「怪我が多いテニス人生だったが、頭に残っているのは楽しい、最高だったシーンや優勝した記憶。最後まで出し切れて頑張れたことに満足している」と晴れやかな表情で語った。

メッセージを寄せたノバク・ジョコビッチ、ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、アンディ・マレーら同時代を戦ったライバルたちに対し、「彼らから学んだことも多かった。自分が活躍することで、アジアの選手がついてきてほしい思いもあった。これから新たな強い選手が日本から生まれてきてくれたら嬉しい」と感慨を深めた。

2013年末から長年にわたりコーチを務めたマイケル・チャン氏はスピーチで「彼は成功に必要なハードワークから決して逃げ出さず、困難にも屈しなかった。その忍耐力と復元力こそが彼を最高の競技者に仕立て上げた」と讃えた。さらに「彼の一人前の男への成長を見守れたことは光栄。ただし一つだけ後悔があるのは、彼が日本語を単語一つすら教えてくれなかったこと」と冗談を交え、会場の笑いを誘った。

また、13歳でのアメリカ留学を支援した盛田正明氏は「(渡米当時は)12、3歳で親元を離れさせて『ひどいことをしたかな』とも思ったが、力を伸ばしてくれた。プロになり素晴らしい選手になってくれて嬉しい」と振り返り、「彼の人生はこれから。スタートアップとして素晴らしいことをやってくれたが、これからの彼を今まで以上に応援してほしい」と温かいエールを送った。

日本テニス協会の深澤祐二会長から特別栄誉賞が贈られた後、錦織自身が改めてマイクを握り、感謝の思いを言葉にした。

13歳からの渡米を支えた盛田氏や関係者への謝意を述べた後、家族への想いを告白。「両親、そして最初のライバルとして自分を引っ張ってくれたお姉ちゃんにはすごく迷惑もかけたが、あの時間がキャリアに大事だった」と振り返った。

最後に「小さい頃からテニス一本で、グランドスラム獲得や1位という目標に向かって突っ走れたことは本当に幸せだった。悔いも残っているし、もうちょっと結果も出したかったが、すごく楽しいテニス人生だった」と締めくくった。

今後については「まずはちょっと休ませてください。必ず戻ってきて何かはします。これから日本テニス、アジアのテニスがもっと強くなるようにヘルプしたい」と語り、温かい拍手の中でセレモニーは幕を閉じた。


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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma