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2026.10.07

選手情報

「これほど早く優勝できるとは…」復帰2大会目でジャパンOP連覇のアルカラスが明かした葛藤と歓喜「自分とチームを信じた結果」

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「今週でベストな試合だった」有明で32年ぶり連覇達成のアルカラス


「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)シングルス決勝が10月6日に行われ、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランキング3位)がイジー・レヘチカ(チェコ/同19位)を7-6(4), 6-4で破り、見事大会連覇を果たした。同大会のシングルス連覇は、1993~1994年のピート・サンプラス(アメリカ)以来、実に32年ぶりの快挙となる。

【動画】アルカラス「これほど早く優勝できるとは…」復帰2大会目でツアー通算27度目のタイトル獲得!決勝ハイライト

4か月半に及ぶ右手首の負傷離脱を経て、復帰わずか2大会目で掴み取った復帰後初のツアータイトル。試練のシーズンを送ってきた23歳が、有明のコートで再び頂点に立った。

決勝は序盤から激しい火花が散る展開となった。今大会26ゲーム連続キープとサービスゲームが絶好調で勝ち上がってきたレヘチカが、第1ゲームでいきなり3つのブレークポイントを握り、3度目を物にして先行する。

しかし、準決勝でのハウメ・ムナル(スペイン)戦でも一貫性と安定性をテーマに粘り勝ちを見せていたアルカラスは、焦ることなくチャンスを伺う。第6ゲームで鮮やかなバックハンドのウィナーを決めて追いつくと、勝負の行方はタイブレークへ持ち込まれた。

タイブレークで2-4とリードを許したアルカラスだったが、ここから圧巻の集中力を発揮する。フォアハンドの強打を軸に5ポイント連続取得で見事な逆転劇を演じ、第1セットを先取した。

勢いに乗るアルカラスは第2セット、1-1で迎えた第7ゲームでブレークに成功しリードを奪う。第2セットのサービスゲームでは3ポイントしか失わず、試合を通してはファーストサーブが入った際のポイント獲得率で85%を叩き出す盤石のゲーム運びを見せ、1時間36分の激闘に終止符を打った。今大会での連覇達成者はステファン・エドバーグ(スウェーデン/1989~1991年)、ピート・サンプラスに続く史上3人目の偉業となる。

今大会中、「本来の調子からは程遠い」と口にしていたアルカラス。試合直後のATPのインタビューやその後の優勝記者会見では、復帰までの苦悩と優勝の喜びを率直に口にした。

ATPのインタビューに対し、アルカラスは長期離脱中に抱いていた葛藤を問われ、「元通り健康な状態で戻ってこられるのか、以前と同じプレーができるのか、痛みを一切感じずにボールを打つことができるのかといった、多くのネガティブな思考が頭に浮かんだ。しかし、そうした考えを常に追い払おうと努めていた。自分とチームは、復帰する以上は100%の状態で臨むと分かっていた。自分とチームを信じた結果、うまくいった」と明かした。

続く優勝記者会見で、アルカラスは決勝のプレーについて「コート上で感じた感覚としては、間違いなく今週でベストな試合だった。少なくとも最も波がなく、安定した試合だったと思う。最初のポイントから最後のポイントまで、非常に素晴らしいレベルのテニスがプレーできた。自分にとって大きかったのは、好不調の波が一切なかったことだ。サーブも素晴らしかったし、ストレート勝ちで試合を制してトロフィーを掲げることができ、本当に嬉しい」と分析した。

レーバー・カップを除けば公式戦2大会目でのタイトル獲得については、「復帰してからこれほど早く大会で優勝できるとは予想していなかった。正直に言って、どんなことも当たり前だとは思いたくはない。こんなに早く勝てるかどうかもわからなかったし、ただ大会に入り、ベストを尽くしてどうなるか見守るだけだと思っていた。今大会のプレーは自分のベストレベルからは程遠かったと思っているが、コート上で解決策を見出し、最も重要な局面で最高レベルのプレーができた」と自己評価を語った。

最後に、東京での連覇達成について「大会の最初にも言ったように、ここは自分にとって特別な場所だし、ここでプレーするのが大好きだ。日本の皆さんはとても親切で、スポーツを本当に愛して熱中してくれているので最高だ。この立場に立つためにしてきたすべての努力を考えると、より一層スペシャルな感覚がある。怪我からの復帰後、公式戦わずか2大会目でトロフィーを掲げられたのは本当に嬉しいし、これが今季最後のタイトルにならないことを願っている」と締めくくった。


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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma