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2026.10.18

選手情報

「20歳でGS予選にかかる位置へ」18歳・沢代榎音、トップ100との差を糧に誓う成長[木下グループジャパンオープン]

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沢代榎音のお手本は坂詰姫野。小柄な体格を補う「コースの精度と決定力」


10月17日に行われた「木下グループジャパンオープン」(大阪・うつぼテニスセンター/WTA250)シングルス予選1回戦。18歳の沢代榎音(さわしろ・かのん/H.Y.S/世界ランク599位)は、予選第4シードのクレア・リュー(アメリカ/同96位)に1-6,1-6で完敗を喫し、予選決勝進出はならなかった。しかし、試合後の記者会見で見せたのは、トップ100選手との実力差を真正面から受け止め、未来を見据える前向きな姿勢であった。

【画像】「木下グループジャパンオープン」女子シングルス本戦&予選組み合わせ

沢代は今年、全豪オープンジュニアで8強入りを果たした。当初は1年間ジュニア大会を戦い抜くプランも存在したが、年初に設定していた「グランドスラムジュニアでベスト8」という目標を全豪で早々に達成したため、戦場をすぐさまプロのITFツアーへ移行。主戦場をプロに移した後は、ITF W15での初優勝やITF W35で2度のベスト4進出など、着実に実績を重ねてランキングを上げてきた。

トップ100と初めて対戦した本大会を振り返り、沢代は普段主戦場にしている大会とのレベル差について「一番はボールのスピードと打ってくるタイミングの早さが違う」と実感を口にした。また、今回の敗戦から得た具体的な課題として、「ボールの軌道が低く浅いため相手に中に入られる。ボールの深さを意識した練習に取り組むとともに、パワーで押されないためのフィジカル強化とポジショニングの意識を高めたい」と改善への強い意欲を示した。

今年5月のITF W15での優勝以降、ランキングで格上の相手とも対戦で壁に直面し葛藤を抱えていた時期もあったという。しかし、WTA250の舞台でトップ100選手と対峙した現在はその胸中にも変化が生まれている。当時の苦悩について触れ、「その時より悩みは減った。当時はレベルの差にショックを受けたが、今は課題を見つけて意外と楽しめている」と成長のプロセスそのものを前向きに捉えている様子を見せた。

自身のプレースタイルを模索する中で、お手本として挙げたのが坂詰姫野(橋本総業ホールディングス)の存在だ。かつてはジャスミン・パオリーニ(イタリア)の試合も参考にしていたというが、現在は坂詰のプレーを深く研究している。その理由について、「自分と身長が変わらない(同じ158cm)のにサービスが良く、コースの精度やディフェンス力が誰よりもある。チャンスがあればすかさず前にも入っていく。その決定力を目指したい」と明かした。

ジュニアからプロの世界に足を踏み入れ、ITF W15からW100、そしてWTAツアーへと挑戦の幅を広げた1年を振り返り、沢代は「メンタル面とフィジカル面で本当にいろんな収穫があった」と自身の足跡を振り返る。「ITF W15であれば自分の粘り強いラリーで相手のミスを誘える場面もあったが、このレベルになると楽なポイントを取らせてもらえず、決定力不足を突かれる」と分析し、敗戦の中にも確かな手応えと進むべき道筋を見出している。

今後の明確なロードマップとして、沢代は「20歳になる頃にはグランドスラムの予選にかかる位置にいたい」と未来のビジョンを描く。壁にぶつかりながらも課題を明確にし、ステップアップを続ける18歳の挑戦はまだ始まったばかりだ。


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写真:Tennis Classic

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