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2021.04.19

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すでに約870万円の入札も! 大坂なおみ&まり姉妹、デジタルアート作品を販売

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姉のまりさんと共同でデジタルアート作品を販売した大坂なおみ

姉まりさんによって
描かれたアート6作品が販売

大坂なおみ(日清食品/世界ランキング2位)が、姉で先日テニスプレーヤーを引退したまりさんと共同でデジタルのアート作品を販売したことを自身のツイッターで発表した。


【SNS】アート作品について紹介する大坂なおみのTwitter

【関連記事】ペグラがブロックチェーンを利用した“電子トレカ”を発行

今回、大坂姉妹が販売しているデジタルアート作品は、妹のなおみが持つ個性や人柄を題材に、姉のまりさんによって描かれたもので、2人の才能をあわせた特別なアート作品になっているという。6つの作品が販売されており、カラフルでポップなものや幻想的なものなど、まりさんの卓越した表現力が見られる。

販売されている6作品のうち5つの作品は、4月23日(金)まで行われるオークション形式となっており、執筆時点ですでに約8万ドル(約870万円)の入札があるなど、いくらで落札されるのか注目が集まっている。また落札者は、大坂なおみのサインが入ったヨネックスのラケットももらうことができるそうだ。

残りの1作品は、1口5ドル(約550円)で参加できるクジ引き形式となっており、クジで当選した人がデジタルアート作品を手に入れることができる仕組み。こちらは、大坂なおみとまりさんのサインやデザインが施されたナイキの製品をあわせてもらうことができるとのこと。なお、収益はすべて大坂なおみがサポートしているプログラム「プレー・アカデミー*」に寄付されることになっている。

*「プレー・アカデミー」とはナイキとローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団が連携し、遊びとスポーツを通じて女の子の人生がよりよいものになることを目的としたプログラム。

ちなみに先日、全豪オープンでベスト8に入ったジェシカ・ペグラ(アメリカ/同33位)がデジタル版“トレーニング・カード”の発行を発表したが、このペグラのトレーディング・カードと同様に、今回大坂姉妹が販売したデジタルアート作品も「ノン・ファンジブル・トークンズ(以下NFT)」という方法が使われている。

NFTとは、仮想通貨と同様に、いろいろなもの(データやモノ、権利など)をインターネット上で売買や交換ができる形にしたもの。ただし、ほかに同じ価値を表すものが存在しない「固有性」が最大の特徴で、例えば仮想通貨ビットコインなら、Aが保有している1ビットコインとBが保有する1ビットコインは価値が同じものだが、NFTの場合は販売者によって番号が管理されたり、デジタルのサインが記載されるなど、ほかに同じものを持っている人は存在しないことになる。そのため好きな選手の直筆サインや絵、実際に使用したタオルなどのように、唯一無二のコンテンツを手に入れ、コレクションできるのが魅力だ。

今回デジタルアートを販売した大坂やトレーディング・カードを発行したペグラのように、NFTを活用した試みは今後テニス界でも増えていくのだろうか? どんな魅力的なコンテンツが登場するのか引き続き注目したい。


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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma