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2021.10.19

大会情報

プロ男女混合チーム対抗戦・プロテニスリーグ(PTL)のプレマッチが開催! チーム分けのドラフト会議など新しい取り組みも

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勝利して喜ぶ「チームREDピーターパン」チームの選手たち

声援、移動など自由に行える!
エンターテイメント性の高い大会

一般社団法人プロテニスリーグ機構(PTL)による、プロ男女混合チーム対抗戦『PTL Pre Match』が10月17日に、東京・昭和の森テニスセンター(ハードコート)にて開催された。同大会は、日本のテニスの発展に寄与することを目的に昨年発足したPTLがプロリーグ設立に向けての大会として行ったもの。PTLは日本テニスの活性化し見る文化を育てるべく、エンターテインメント性の高い団体戦によるリーグを企画しており、観客の声援、移動など自由に行える観戦スタイルをとっている。今回行われたプレマッチでは、チーム分けのドラフト会議やオーダー発表をYouTubeライブで行うなど、今までとは違った新しい形を提案した。

【画像】楽しみながらプレーする選手たち

男女プロ選手7人によって構成された「チームREDピーターパン」と「関口ホワイトラビッツ」の2チームによって争われた同大会(勝敗は総取得ゲーム数により決定)。第1試合の女子ダブルスでは、「チームREDピーターパン」の相川真侑花(テニスユナイテッド)/尾関彩花(テニスユニバース)が、古屋美智留(フリー)/安部由香莉(テニスユニバース)に5-1で勝利し、第2試合の男子シングルスでは「関口ホワイトラビッツ」のキャプテン関口周一(Team REC)が、鈴木昂(エキスパートパワーシズオカ)を5-1で下し、総ゲーム数6-6と互いに譲らない展開に。混合ダブルスの江原弘泰(エキスパートパワーシズオカ)/長船香菜子(チームralosso)、そして女子シングルスの相川が相手にリードを許しながらもタイブレークに持ち込み勝利すると、この時点でチームREDから16-14となり、決着は最終試合の男子ダブルスに持ち込まれた。この日、初めてペアを組む片山翔(伊予銀行)/中西聖也(フリー)と、何度も組んできた百戦錬磨の菊池玄吾(エキスパートパワーシズオカ)/竹島駿朗(Team REC)の戦いは、ダブルス巧者の片山が、ミスのないリターンで7歳年下の中西を引っ張り、5-2で勝負を決め、総獲得ゲーム21-16で「チームREDピーターパン」の勝利となった。

キャプテンとしてチームを引っ張った関口は、「コロナ禍で大会などが少なくなっている中、さまざまな選手がいるということを多くの人に知ってほしいし、海外を回る選手たちも出場することで活動資金を得られる場になるといいと思っています。ドラフトは新しかった。当然、最後まで選ばれない選手が出てくるので賛否あるかもしれませんが、こういうことをすることで“もっと勝ちたい”“強くならなければいけないんだ”という思いになって、全体が盛り上がっていくことにつながってほしいし、僕自身知らない選手もいたので、選手同士のつながりが持てるいい機会になりました」とコメント。また、人生で初めて団体戦に出場したという相川は「音楽もあったり掛け声もある中、楽しい雰囲気で戦えたのがよかったと思いました。ダブルスは尾関選手が横にいたのでリラックスできたのですが、シングルスは緊張しました。今回出場を決めたのは、テニス界を盛り上げたい気持ちと、ファンの方と交流を持ちたいという思いからでした。私自身(アメリカを拠点にしていることから)なかなかそういう機会を持てなかったので、今回はいい機会でしたし、今後もタイミングが合えばぜひ出場したいと思います」と話していた。

試合のほかに、当日はジュニアのヒッティングイベントもあり、子どもたちがそのまま観戦していく姿も見られた。ヒッティングイベントについて澤柳は「1時間だけではありましたが、やっている側も楽しかったし、子どもたちにとっていい刺激になればいいと思います。今回はジュニアだけでしたが、今後は幅広い世代の方とも一緒にできたらいいですね」と話しており、さらなる可能性について述べていた。また、地域に密着したイベントを目指しているというPTLは、今後、地方自治体とも積極的に交流を持っていく予定だという。

PTL理事を務める江原は、今大会について「前回よりも演出に力を入れ、オープニングの選手紹介で盛り上げるようにした部分と、人数を増やし、よりたくさんの選手を見てもらえるようにしました」と振り返ったうえで「リーグ発足までは、正直まだまだステップが必要だと思います。賛同選手もトップの選手も含め、もっと増えてほしいと思いますし、スポンサーさんに協力していただけるよう段階を踏んでいく必要があります。こういうものを見に来ていただくためにどんなことが求められているのか、選手だけでなく皆さんからの声を聞いていきたい。テニスをやる人は多いのに見る人が少ないのは残念なので、皆さんとテニスをする機会をもっとつくっていき、”見に行こう”と思う人を増やしていきたいと思います」と話し、リーグ発足へ向けて決意を新たにしていた。

《試合結果》
チームREDピーターパン×関口ホワイトラビッツ
第1試合・女子ダブルス:相川真侑花/尾関彩花5-1古屋美智留/安部由香莉
第2試合・男子シングルス:鈴木 昂1-5関口周一
第3試合・混合ダブルス:江原弘泰/長船香菜子5-4(2)上杉海斗(江崎グリコ)/安部由香莉
第4試合・女子シングルス:相川真侑花5-4(1)澤柳璃子(リンクス・エステート)
第5試合・男子ダブルス:片山 翔/中西聖也5-2菊池玄吾/竹島駿朗
※獲得総ゲーム21-16で「チームREDピーターパン」の勝利



〈PTL プレマッチ大会要項〉
■主催:一般社団法人プロテニスリーグ機構
■協賛:株式会社ラビロ・ドリームオンライン株式会社・ウインザー商事株式会社・ののじ株式会社・ロランインドアテニスステージ・株式会社Eternal Sports
■協力:株式会社GAORA、橋本総業株式会社、法政大学テニス部、株式会社nobitel、株式会社アクトスポーツプランニング、山田テニスクラブ、トム・インドアテニス秦野校、特定非営利活動法人TTC あいち、株式会社tennis-peak、合同会社毎日庭球日、株式会社インスピリッツ、Joint Sports、株式会社テニスポテンシャル
■期日:10月17日(日)15:00~
■会場:昭和の森テニスセンター(ハードコート)(〒196-0014 東京都昭島市田中町600)
■種目:2チームによる団体戦、女D→男S→混D→女S→男D(5セット/5本制)、総取得ゲーム数により勝敗を決定
■試合方法:5ゲーム先取/ノーアドバンテージ方式/4-4タイブレ―ク
※1:タイブレーク(5pt先取)→エンドチェンジは4pt後(1回のみ)
※2:ノーアドバンテージ時は、レシーバーチョイス(混Dの場合は同性リターン)
※3:タイブレーク4-4の場合、※2の方法で決着、エンドチェンジなし
■使用球:DUNLOP FORT

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写真=伊藤功巳

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